BEVモデルの加速力に驚嘆 スムーズな走行性能も好印象

2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車として初受賞したのが、北欧ボルボのコンパクト・シティSUVであるXC40だ。

エクステリア

登場から5年以上が経つが、古さを感じさせない洗練された雰囲気が漂う。2023年5月に仕様変更を実施し、グレードの変更や新色の「クラウドブルー」、「ヴェイパーグレーメタリック」を追加した。

現在のモデルラインナップは、世界の自動車メーカーの中でいち早く全車電動化に舵切りしたボルボだけに48VハイブリッドモデルとRechargeと呼ばれる電気自動車のみの展開となる。

インストルメントパネル

2023年5月の一部改良で、「Plus B3」、「Plus B4 AWD」にPM2.5センサー付き「エアピュリファイヤー」を標準化。「Google」対応により同社のマップや音声操作、アプリが使えるだけでなく、無償利用可能期間を4年から5年に延長している。

定評ある世界最高峰の安全性能、先進運転支援システムに加え、インフォテイメントシステムの充実ぶりにも注目で、Google搭載、アンドロイドベースの新しいインフォテイメントシステムを今では全モデルに採用。ハイブリッドナビ、車載SIMとともにフル搭載している。

居住性

顔つきが専用となるXC40Recharge(BEV)は4WDのツインモーター、一充電走行距離484㎞(WLTCWモード)。大径20インチタイヤを履くため、荒れた路面ではロードノイズが目立つ。だが、高速道路など良路になると硬めながら低重心によるフラットな乗り心地に徹し、滑走するようなスムーズな走行性能に満足できる。そして0−1000㎞/h加速4.9秒のスポーツカー並みの加速力の持ち主でもある。

うれしい装備

「Googleアシスタント」搭載により発話するだけで、目的地設定やスポット検索、楽曲再生、電話発信、エアコン設定温度の変更などが可能。
インパネスイッチで走行モードの変更が可能。悪路走破性を高める「オフロード」を用意。
月間販売台数          NO DATA 
現行型発表           18年3月(仕様変更 23年5月)
WLTCモード燃費         14.8 ㎞/ℓ ※「Plus B3」

ラゲッジルーム

一方、529万円から買えるマイルドハイブリッドはEVモデルに対して車重が軽いため軽快ですっきりとしたドライブフィールが特徴で、動力性能や乗り心地にも十分満足できる。ちなみに24年モデルのRechargeはパワー&トルクアップしたシングルモーター搭載の後輪駆動に変更されている。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.153「2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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