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長距離ドライブも(あんまり)苦にならない快適性
2022年7月に購入してから、ハイゼットトラックジャンボ(以下、ジャンボ)でいろいろなところを走った。通常、軽トラは畑や作業現場など、近場への移動で使うことがほとんどだろう。しかし、僕はトランポとして、完全に趣味のクルマとしてジャンボを使っていたので、南会津や奥三河、那須塩原などへ、当たり前のように行ってきたのだ。
そんな長距離移動を可能にしたのは、やっぱりハイゼットトラック“ジャンボ”だから。今さら説明するまでもないが、あらためて解説したい。
ジャンボは通常の軽トラよりも室内空間が広くなっているのが最大の特徴。シートの後ろ側にスペースがあり、運転席、助手席ともにリクライニングが可能となっている。もちろん、このスペースにはちょっとした荷物を置くことが可能なので、濡らしたくない物を置いておける。
スタンダードのハイゼットトラックをはじめとする一般的な軽トラに比べて、快適性が大きく向上しているのである。
リクライニングするとこんな感じ。当然ながらフルフラットにはならないが、高速道路のSA・PAでちょっと仮眠を取るくらいなら十分。
背もたれも乗用車ほどとは言わないが、スタンダードの軽トラに比べると十分なクッション性とホールド性があり、長距離運転でも疲れにくい。何より適度な角度に設定できるので、運転中の快適性はスタンダードとは比較にならないほど。
ね! 僕が長距離を苦にせずガンガン走るのが分かるでしょ?
ただし、難点はある。リクライニングのレバーは内側に設置されていて、これが微妙に使いづらいのだ。
通常、乗用車のレバーは外側(ドア側)にあって、引き上げるとロックが解除されて背もたれが動く。しかしジャンボのレバーは、内側(サイドブレーキ側)に設置されている。レバーは背もたれに沿うようにして直立して、前方に押し倒すことでロックが解除される仕組みだ。
座った状態で操作するなら、それほど使いづらさは感じない(かと言って使いやすいわけでもない)のだが、たとえばシート裏の荷物を取りたい時に車外から操作しようとする時に不便を感じる。
しかし、限られた室内空間を有効に使うためだろうから、仕方がないのだろう……。
気になるシート後方のスペースはご覧のとおり。シート座面よりせり上がっている箇所の奥行きは約30cm。シートのスライド量は11cm(※筆者による実測)なので、最大で約40cmの奥行きとなる。
さらに助手席の裏にはポケットがあるので、仕分けておきたい物はこちらに入れておけばOKだ。
ちなみに僕はシート後方スペースには、コンパクトチェアやタイダウンベルト、ピクニックシートにゴミ袋などを常備している。
前述のとおり、シートのスライド量は運転席、助手席ともに11cm(※筆者による実測)。基本的に1人で乗ることが多いので、助手席はやや前にセットしておくことで、シート後方スペースをより活用できる。
シート後方スペースが少しせり上がっていることは、先ほど触れた通り。では、どうしてせり上がっているのかというと、荷台前方に空間を設けるため。
一般的な軽トラと比べると、ジャンボの荷台スペースは狭くなってしまう。そのネガティブポイントを少しでも払拭するため、キャビン下側をくり抜いている。こうすれば、脚立などの長物がしまいやすくなるのだ。
そのサイズは、奥行き24cm、高さ24cmである(※ともに筆者による実測)。
ちなみに僕は、普段は2本のラダーレールをこのスペースにしまっている。
気に入っているんだけど、サヨナラしなきゃいけない(泣)
軽トラとは思えないほどの快適性にMTモデルの運転の楽しさ、小さいからどこにでも気兼ねなく行けて、トランポとしても申し分なし!
はっきり言って、めちゃくちゃ気に入っている我がジャンボなのだが……諸事情により手放すことを決意した。
このタイミングでダイハツ車を手放すということで、「アレ」が原因なのでは? なんて勘繰られるかもしれないのでハッキリ言っておくと、ソレは関係ない。あの問題は、個人的には全く気にしていない(笑)。
では何故か?
じつは今年、新事業を立ち上げることになり、その開業資金がどうしても足りない……というのが、偽らざる理由である。まぁ、クルマはプジョー5008があるし(先日、ランクルプラドから買い替えた)、完全遊びクルマであるジャンボを手元に残して借入をするわけにもいかず、泣く泣く手放すことにした。安いドラマではないけれど、好きだけど別れなきゃいけない……世の中には、ホントにそんなことがあるのだ(苦笑)。
というわけで、これまでご愛読いただいた読者の皆様、ありがとうございました!! そして次回からは、『6年落ちのフランス車ってどうなのよ!? プジョー5008(2018年式)オーナーレポート』が始まるとか、始まらないとか? 乞うご期待!?