公道走行不可のオフロードバイク・Honda CRF125Fを購入……でも運搬手段はどうする?!【ハイゼットトラックジャンボ オーナーレポート vol.1】

僕の愛車、’21年式 DAIHATSU HIJET TRUCK JUMBO。当コラムで登場するのは、もうちょっと先です(笑)。
2022年7月、フリーライターである筆者(サガヤマ)がハイゼットトラックジャンボ(以下、ハイゼットジャンボ)を購入。バイクメディアを中心に活動する僕がなぜ、軽トラックを購入し、どのように活用するのか? その軽トラライフを赤裸々にレポート!
PHOTO&REPORT:佐賀山敏行(SAGAYAMA Toshiyuki)

僕がハイゼットジャンボを買うまで

この夏、ハイゼットジャンボを購入した。そう、軽トラックである。
軽トラックといえば「ニッポンの働くクルマ」の代表格。しかし、僕の場合は遊び用であって、仕事で使うことは……少しはあるけど、ほとんどない。「趣味時々仕事」ってな感じである。
だけど、世の中に“遊べるクルマ”はいろいろあるのに、どうしてわざわざ軽トラックなんて選んだのか? それを説明するには、まずは読者の皆さんに、僕のことを説明しなければならないだろう。

佐賀山敏行(47歳)、20年ぶりにオフロードバイクにハマる

僕の愛車、’00年式 Honda XR BAJA。90年後半~00年代前半に販売されていたホンダを代表するオフロードバイクだ。

僕の本業はフリーライターである。ただし、メインにしているのはクルマではなくバイク。姉妹サイト『Motor-Fan BIKES』でも企画を担当している。

もちろん、プライベートでもバイクを複数台所有しているのだが、基本的にはオンロードモデルばかり。それが縁あって、1年前の2021年11月にHonda XR BAJAというオフロードバイクを購入することに。
以来、20年ぶりのオフロードバイクということで、すっかり林道ツーリングにハマってしまったのだ。
ところが、ジムニーなどのクロカンオーナーならご存じだと思うが、日本の道路行政は素晴らしく、今や未舗装路はほとんどない。とくに東京などの都市部に住んでいると、林道に行くまでが距離的にも時間的にも本当に大変なのだ。

僕の愛車、’22年式 Honda CRF125F。小さいけれど、ビギナーにはパワーは十分! コースを楽しく走れる人気モデルだ。

そんな話をオフロードバイク通の編集者やカメラマンなどと話していると、「レーサーがいいんじゃないか」なんて盛り上がってしまった。
コースだったら東京近辺にもそこそこある。レースに出るつもりはないけれど、フリー走行でも十分に楽しめる。

半年足らずで2台目のオフロードバイク購入

ということで、XR BAJA購入から5ヶ月後の2022年4月、Honda CRF125Fを新車で購入。レーサーといってもバリバリのハイパフォーマンスモデルではなく、いわゆるファンバイク。ビギナーがフリー走行を楽しんだり、ちょっとしたミニレースに出るためのモデルである。
まさに、今回の僕の使い方にぴったりなモデルといえよう。

写真右が筆者(サガヤマ)、左はT.E.SPORT代表の東福寺保雄氏。全日本モトクロスで史上最多となる9回のチャンピオンを獲得したレジェンドだ。

購入したのは埼玉県川越市にあるT.E.SPORT。オフロードバイク界では超有名な名門モトクロスチームである。
だけど買ったはいいが、ひとつ大きな問題が……。
レーサーということで、当然ながらナンバーはなく、公道走行不可。そう、乗って帰れないのだ!
ではどうするか?

トランスポーター、通称「トランポ」の登場である。
納車時はオフロード仲間のカメラマン・井上演さんの愛車スズキ キャリイに積載してもらう。

カメラマン井上演さんの愛車、SUZUKI CARRY。旧規格のスモールボディながら、操る楽しさと積載性の高さ、そして愛嬌のあるデザインを両立させた良き1台。僕が最終的に軽トラを選ぶことになった大きな要因である。
小さいけれど、積載性は十分!

このキャリイは丸目がかわいい旧規格モデル。現行の軽自動車より小さいが、それでもコンパクトなCRF125Fなら楽々積めてしまう。
この時、僕は思った……「うーん、トランポいいなぁ」。
しかし、11月にXR BAJA、翌年4月にCRF125Fを買い、さらにトランポなんて買えるわけがない。
ここは我慢のしどころだ!

早速、バイク2台を積んで埼玉県にあるオフロードコース「モトクロスヴィレッジ」へ。クルマにバイクを積んで、現地で走る……なんとも贅沢な遊びだ!

幸い、井上さんのキャリイには、氏のCRF150Rと僕のCRF125Fの2台を積むことができるし、他にもオフロード仲間がいるので、それらのトランポに載せてもらえばいい。
1人でコースに行くことなんてないだろうから、それで十分だ!

27歳で買ったYAMAHA SEROW225WE以来、20年ぶりのオフロードバイクにどっぷりハマる。

仲間と一緒にコースで走る。なんて幸せなんだろう!
……いや、やっぱり自分に嘘をつくのはやめよう。
トランポ相乗りは不便だ! 自分が乗りたい時に乗り回した~い!
たしかに1人でコースに行くことはないが、しかし自分が走りに行きたい時に
「●日辺りに走りに行きたいですね(だから載せてください。へへへ)」
と言うのと
「●日に走りに行こうと思うんですが、一緒にどうです?(キリッ)」
と言うのでは、全然違う!
そこで僕は考えた。

やっぱりトランポが欲しい(欲望に素直)

僕(&奥さん)の愛車、’20年式 TOYOTA LANDCRUISER PRADO。家族のクルマとして大活躍だが、残念ながらバイクは積めない。

うちにはランドクルーサー プラドがあるではないか。
当然バイクは積めないが、ヒッチキャリアを装着すればどうだ?
いや、買取不可のリース契約だから、返却時に純正に戻さなければならない。ヒッチメンバーはバンパーに加工が必要だから装着できない。
というか、そもそも奥さんが使うので、僕は自由に使えない!!
……結論。
やっぱり僕もトランポを買うことにした(ただし中古の安いの)。
(続く)

キーワードで検索する

著者プロフィール

佐賀山敏行 近影

佐賀山敏行

学生時代からの乗り物好きが高じて、 雑誌『カスタムバーニング』やムック『ハーレー・バガースタイル』な…