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DS Penske
現在DSペンスキーとしてフォーミュラEを戦っているチームは、2007年にアメリカの実業家であるジェイ・ペンスキーによって設立された。彼はチーム・ペンスキーの創始者で、北米モータースポーツの大御所である実業家、ロジャー・ペンスキーの息子だ。
このチームは、フォーミュラEの初年度2014/15年のシーズン1に「ドラゴン・レーシング・フォーミュラEチーム」として参戦。このシーズンではポールポジション獲得1回、1勝を含むポディウムフィニッシュ5回を記録して、チームランキング2位につけ、上々のスタートを切った。
しかし、シーズン3以降は成績が低迷。シーズン5から8までの第2世代マシン「Gen2」の時代には、4シーズン通算で表彰台獲得は1回のみと苦しんだ。
状況が好転したのは、第3世代マシン「Gen3」が導入されたシーズン9だった。DSオートモビルのサポートを受けて「DSペンスキー」へとチーム名を変更。それと同時に、元F1ドライバーであり、フォーミュラEでのドライバーチャンピオン経験者でもあるジャン‐エリック・ベルニュとストフェル・バンドーンが加入。第4戦ハイデラバードE-Prixでは、チームとしては7年ぶりの優勝をベルニュがもたらした。
今季もベルニュとバンドーンのチャンピオンコンビを継続。ここまでで表彰台フィニッシュ1回を記録し、チームランキング3位に立っている。
■DSペンスキー チーム代表:ジェイ・ペンスキー 本拠地:フランス ベルサイユ マシン:DS E-TENSE FE23 パワートレイン:ステランティス ●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点) 最高位:2位 獲得ポイント:57ポイント ランキング:3位 ●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点) レース数:120 優勝回数:3 表彰台獲得回数:14 ポールポジション獲得回数:5 チャンピオン獲得回数:0
No.2 ストフェル・バンドーン
ベルギー出身のストフェル・バンドーン。カートとシングルシーターで実績を積んだバンドーンは2013年にマクラーレンF1のヤングドライバープログラムに参加すると、翌2014年には同チームのリザーブドライバーを務めた。それと並行してGP2シリーズ(現FIA F2選手権)にも参戦し、2015年にはタイトルを獲得。2016年に全日本スーパーフォーミュラ選手権で活躍した後、2017年から2年にわたりマクラーレンからF1を戦った。フォーミュラEにはHWAレースラボ(後のメルセデス)からシーズン5にデビュー。同チームがメルセデスのシリーズ最終年となったシーズン8、バンドーン1勝を含む8度の表彰台獲得を果たし、ドライバー選手権を制した。翌シーズンからDSペンスキーで戦っている。
●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点) 最高位:5位 獲得ポイント:18ポイント ドライバーランキング:12位 ●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点) レース数:75 優勝回数:3 表彰台獲得回数:15 ポールポジション獲得回数:8 タイトル獲得回数:1
No.25 ジャン‐エリック・ベルニュ
33歳、フランス出身のジャン‐エリック・ベルニュは4歳のころにカートでキャリアをスタート。フォーミュラにステップアップした後はレッドブルの支援を受け、2010年にイギリスF3選手権でチャンピオンに。同年トロロッソでF1テストドライブを経験。2012年にトロロッソでF1デビューを飾ると3年にわたり世界最高峰で戦った。フォーミュラEにはシーズン1から参戦。テチーターに所属したシーズン4に4勝を挙げてチャンピオンを獲得すると、翌シーズン5にDSのサポートを受けたチームで5勝を挙げて連覇を達成。シリーズ史上初めての2度のチャンピオンとなった。それ以降もDSとともに歩んでおり、DSペンスキーにはシーズン9に加入した。
●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点) 最高位:2位 獲得ポイント:39ポイント ドライバーランキング:4位 ●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点) レース数:118 優勝回数:11 表彰台獲得回数:34 ポールポジション獲得回数:15 タイトル獲得回数:2