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屋外展示にはe:HEVモデルを展示
ホンダブースではAパドックのピット内とその外側に車両を展示。外側はホンダが誇る「よりEVに近いハイブリッド車」である「e:HEV」モデルが展示されていた。
特に、最前面に展示されたのはフィットe:HEV RSの「Joy耐(もてぎEnjoy耐久レース)」参戦車両。フィットの中でも”走り”を意識したグレードであるRS、その”走り”を磨くために2020年の現行モデルデビューから3年計画で参戦した。これは2022年の最終年参加車両だ。
そのフィットe:HEV RSでのJoy耐参戦で得られた知見を活かし、2024年から参戦車両として開発されたのがシビックe:HEVだ。
このシビックe:HEVは2024年7月に開催される2024 もてぎEnjoy耐久レース(7時間)に参戦予定となっている。サーキットレースのシビックといえばやはりシビックタイプRをイメージするが、本田宗一郎の「レースをしなけりゃクルマは良くならない」という哲学を受け継ぎ市販車に搭載するスポーツe:HEVの技術を磨き上げるためにこのシビックでレースを行う。
ピット内に展示されるe:FCEVモデル
ホンダは長らく水素燃料電池による電気自動車(FCV)を開発している。その代表的な車種がクラリティ・フューエルセルだったが、水素補給インフラの整わない状況では残念ながら一般の認知度はあまり高くなく、2021年に販売を終了している。
ホンダブースのピット内展示にはこのクラリティ・フューエルセルに加え、この夏に登場が告知されている新たな水素燃料電池車であるCR-V e:FCEVが展示されていた。外には水素をアピールするラッピング車両が展示されていたが、こちらはより市販車らしい外観になっていた。
加えて、搭載されるe:FCEVユニットも展示。映像と併せて紹介されていた。依然として水素の補給インフラは整っているとは言い難いが、現代の主流であるSUVモデルに設定することで、クラリティ以上に認知度が高まることが期待される。
市販モデルはセダンとSUVの代表的モデルを展示
ピット内展示には2台の市販車も用意されていた。SUV流行の中ですっかり数を減らしたセダンだが、ホンダは伝統のアコードをラインナップ。モーターファンフェスタ2024のホンダブースにも持ち込まれた。
この現行モデルのアコードに設定されるのはFFのe:HEV=ハイブリッドのワングレード。昨今流行しているクーペライクなスタイルとなっている。さらに、定番のSUVとしてはZR-Vを展示。こちらもe:HEVのハイブリッドモデルだ。
こちらの新車は実際に触れることもでき、ショールームさながらに来場者は運転席や荷室をチェックしていた。とはいえ、やはり注目はどちらかと言うとSUVの方に集まっていたようだ。
ホンダブースではさらに両者に搭載されるエンジンやトランスミッションを単体でもカットモデルを展示しており、そのテクノロジーもアピールしていた。