このたび発表された『500 イリーデ』はご覧の通り、昨今話題の“電動キックボード”に属するマイクロ・モビリティで、250wのモーターと10インチタイヤにより、最大航続距離は30km、最高速度は25 km/h。
動力・駆動系は『モパー』が担当し、『フィアット チェントロスティーレ(フィアット デザインセンター)』とイタリアの自転車メーカー『コンパーニャ・ドゥカーレ』による共同デザイン。このアメリカとイタリアによる共同プロジェクトは、ステランティス・グループならではと言えるだろう。
『500 イリーデ』という名前とハンドルバーの下にある円形のライトは、言うまでもなくフィアット『500』、それも電気自動車版の『NEW 500(日本導入名:500e)』にインスパイアされたものだが、円形のライトは『500』の象徴的な丸いヘッドライトだけでなく、自然界の豊かな色彩の象徴である虹からもインスピレーションを得ているという。
車体色は環境を意識したセレスティアルブルーとクラウドグレー、そしてフィアット『500』をイメージしたというレッドの3色が用意されている。また、車載用専用バッグとクルマのトランクルームのコンセントから直接充電できる12V充電器も用意される。さらに、ユーザーフレンドリーな専用アプリにより、スクーターの状態に関するリアルタイム情報を、友人や家族とすばやく簡単に共有できるオプションも用意される。
この『500 イリーデ』は、間もなくフィアット販売店とモパーストアから699ユーロ(約9万3000円)で購入可能となるが、現状、日本ではこの種の電動マイクロモビリティに対する法整備が進んでいないことから、正規の販売計画はないようだ。また、仮に個人輸入などで入手したとしても、法整備が進んでいないため、公道走行の対応は現状ではほぼ不可能だろう。