世界一美しいやかん、いや「ケトル」を持って…… スズキ・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

イーグルプロダクツの「キャンプファイアー・ケトル」
イーグルプロダクツがプロディースするケトル「キャンプファイアー・ケトル」
アウトドアで使うアイテムは世界中に数多存在するが、そのなかで「美しい」モノを探そうとするとなかなか難しい。今回は、僕がアウトドア用ケトルとして、いまもっとも美しいと思うイーグルプロダクツの「キャンプファイアー・ケトル」をご紹介。アウトドアでのティータイムが、この一品でグッと素敵に。

TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

ピカピカを逆手に、美しい写真を撮る

家庭用の調理器具には、もっと美しい「ケトル」もあるとは思う。だが、アウトドア用のケトルのなかでは、この「イーグルプロダクツ」がプロデュースするケトルがもっとも美しいと思っている。 生まれはノルウェー。スウェーデンと並ぶ北欧のデザインだ。

まずはこの「キャンプファイアー・ケトル」をスタジオに持ち込み、撮影をしてみる。各部のアップもここで撮影する。
スタジオ撮影ではこのステンレス製のケトルに、人工的に写り込みを入れている。ただし、コンピューターでの着色は一切していない。フィルム時代の技法を使う。

まずはスタジオで撮影。ケトルを宇宙、人工衛星としてイメージした。無彩色のステンレスに写り込みで色を添える。パソコンでの作業は前提とせず、フィルム撮影と同じようにアナログで。


そして、アウトドアでの撮影。ピカピカ光る「光り物」と呼ばれる金属製品はじつは撮影が厄介で、撮影者泣かせ(皆さんも経験ありませんか?)。円形や球体、ラウンドする物は周りの風景をすべて写し込んでしまうからだ(旧車のめっきバンパーなどもじつは撮影が難しい)。
だが反対にこの写り込みを上手く利用すれば、よりそのものの「美しさ」を表現することができる。ここはフォトグラファーとしての腕の魅せどころ(念のため申し上げておきますが、僕の本職です)。

注ぎ口は背が低く、かなり中側にある。だが、デザイン重視。

焚き火でお湯を沸かしてみよう。焚き火でケトルを使うとき、あると便利なトライポッド、ドリップ珈琲など淹れるとき、美しい湯の流れを演出する「注ぎ口」もご紹介。
このケトルの特徴だが、底は熱効率の良い銅をめっきしてある。蓋の取っ手は使いやすいように工夫がされている。通常は倒した状態だが、取っ手を使うときには立ててロックすることができる。取っ手の留め金にスリットが入れてあるのだが、この気遣い、アイデアは素晴らしい。

「持ち手」と言えば良いだろうか、吊るすためのリングは2本ある。そのため、1本のケトルよりも安定して使うことができる。収納時はこの「持ち手」を本体に固定ができるため、持ち歩くときでも「カチャカチャ」と嫌な音が出ない。ロックは両側についているが、使うのは1ヵ所のみ。2ヵ所あるのは、どちらに持ち手を倒しても、ロックできるようにとの気遣いだろう。

「注ぎ口」は目立たないように低く作られている。また、ケトルの淵よりも、だいぶ内側に設置されているので非常に注ぎづらい。ただし、実用性を重視して使いやすさを追求したのなら、このケトルは「世界一美しいアウトドア用のケトル」のタイトルをほかのケトルに譲る隙を与えてしまうと思う。だから、僕はこれで良いと思う。

外に持ち出してみよう。この「写り込む」金属の輝きはアウトドアでも美しい。緑を写す、建物を写す。水滴も美しいに違いない。数カット撮影。

追加であると便利なグッズは2品目。このキャンプファイアー・ケトルのデザインをあまり崩さない物をピックアップ。
まずキャンプファイアー・ケトルの注ぎづらさを解決する為のアイテム。「ドリップノズル」だ。ケトルに装着する注ぎ口(ノズル)は数種類発売されているが、キャンプファイアー・ケトルの美しさを少しでもスポイルしたくないため、これをチョイス。シリコンを使っているので加熱中の使用はできないし、大手通販サイトで1780円とかなり高価ではあるが、注ぎ口の細さはドリップの珈琲を入れるときに繊細に使うことができるだろう。

もうひとつは焚き火台で使うと便利なトライポッド(トリポッド)。ロゴス製の「miniトライポッドワイド」を選んだ。これは3本繋ぎでコンパクト。そのうえに10インチのダッチオーブンも吊り下げられる実力だ。耐荷重は20kg。細く繊細な脚も魅力的。

今回使用したトライポッドはロゴスブランド「mini トライポッドワイド」。脚は3本繋ぎでコンパクトに収納できる。耐荷重20kg。脚の細さが美しい。

結論として、イーグルプロダクツがプロディースする「ケトル」は、やはり美しさは満点。少しパーツを足すと機能も満足ができる製品だと思う。今回は焚き火で使用したが、もちろんガス、ガソリンでも充分に楽しめる美しい一品だ。

張り出しがあり、煤が上面に付着するのを上手く防いでいる。
予想どおり真っ黒! 焚き火で使うと底部の銅めっきは見えなくなってしまう。銅めっきが剥がれてしまう恐れがあるので、清掃時に強く擦ることは御法度。研磨剤等も使わないほうが良い。ここも注意が必要。

キャンプ飯は肉をガッツリ!

今回のランチは簡単に楽しめる牛肉のワサビ焼き。タレやスパイスに飽きたときにも有効である。柚子胡椒と、定番「アウトドアスパイス ほりにし」も加えることにする。ワサビは火が通るとかなり辛さは抑えられるので、たっぷりと。

今回は牛肉の「ワサビ焼き」にチャレンジ! といっても焼く前にチューブのワサビを肉に塗り込むだけだけど。柚子胡椒も試してみる。
最後は定番「アウトドアスパイス ほりにし」。このほりにしのお試しパックが付録でついたアウトドア・ファッション誌「GO OUT」の別冊[奇跡の万能スパイスほりにしが味わえるBOOK]好評販売中ですよ~、と宣伝しておこうかな(気になるかたは下記リンクよりどうぞ)。
最後までお読みいただきありがとうございます。焚き火が恋しい季節も間近。ではまた来週お目にかかります。

著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…