【いつだって全開!サブロク倶楽部】 気心知れた仲間のおかげで手に入れられたホンダ・ライフ・ピックアップを楽しむ ~G-ワークス・2024年4月号より~

カスタマイズは一人でやるより仲間がやると楽しい。
クルマ趣味は仲間がいると幅も広がる。
しかも仲間が同級生なら気心だって知れている。
同級生とともに35年楽しむステップバンオーナーをご紹介。

G-ワークス2024年4月号掲載

小中学の同級生に影響で夢中になったライフ・ピックアップ

 長年同じ土地に住んでいれば気心知れた同級生との交流も続くことだろう。小中学校が一緒だった友人も高校入学を機に別々になることもあるが、それでもご近所なら付き合いは続く。同じ年に原付免許を取得してバイク趣味が始まれば、18歳で4輪免許を取ってクルマも楽しむようになる。

オーナーは小中学校からの同級生の影響でバイクやクルマを趣味にした。同級生が18歳でステップバンを手に入れ、19歳になるとピックアップに乗り換えた。しかもその友人、自分で塗装からレストアまでしちゃう大のマニア。

そんな姿を見ていて自分もライフ・ピックアップが欲しくなった。その昔に静岡方面にホンダセブンという修理工場があった。ここの先輩が乗っていたライフ・ピックアップが後輩に渡る。その後輩がエンジンレスでよければと車体を譲ってくれることになった。はじめからツインキャブエンジンと5速ミッションに載せ換えるつもりだったので喜んで譲ってもらったという。

1972年に軽セダンであるライフをベースとしたワンボックスタイプの商用車としてステップバンが新発売された。VA型ステップバンをベースに、ホンダはさらに新規車種を開発。それが1973年発売のライフ・ピックアップで安全基準が変更されることを受け事前に助手席にもシートベルトとヘッドレストを装備していた。ステップだとリヤシート足元が凹んでいるので板で塞ぎ荷台をフラットにしていた

整備士だったので違法改造せず楽しむ

 ライフ・ピックアップを手に入れたのが20歳の時のこと。エンジンレスだったが同級生の仲間とともにツインキャブエンジンと5速ミッションを探して載せることに。ボディは結構傷んでいたので、当時まだ新品が手に入ったボンネット、ドア、フェンダー、リヤゲートなどを買って補修。塗装する時にベレット用ルーフアンテナや旧ミニ用サイドマーカーを装着した。

この状態でしばらく楽しんできたオーナーは、ある時からプロの整備士として働き始める。なので車検に通らないような改造はしないのがポリシー。ローダウンするにもフロントに既製品である車高調を使うなど、アイデアを盛り込んだ。もちろん最低地上高も確保している。

エンジンはエアクリ仕様としてエキパイをパスタにしたが、マフラーが超うるさい。そこでカローラバン純正マフラーからブッた切ってきたタイコだけ溶接。静かで抜けの良いマフラーの完成だ。

外装のハイライト、リヤスポは後になってつけたもの。なんとAW11 MR2の純正品を中央で切って長さを調整したもの。意外に似合うが荷台に荷物を載せづらい!

エンジン

エンジンはライフやZに設定されていたツインキャブ仕様を載せた。でも排気量含めノーマルのままで絶好調

室内

シートもドア内張りも青白で張り替えカラフル。ベルトは純正2点式だ
外装と同じ青白で塗り分けたインテリア。ステアリングは染めQで仕上げた
メーターは定番のラブステップ製。タコメーターは使っていない

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