生粋のインドア派編集部員がスバルのSUVでアクティビティに目覚める!?クロストレック、フォレスターで八丈島を満喫

夏のレジャーシーズンに先駆けて、フォレスターやクロストレック、レガシィアウトバックといったSUBARUのSUVとサイクリングや釣り、BBQなどのアクティビティとの親和性を確かめる「SUBARU SUVで遊ぼう!八丈島取材会」にインドア派の編集部員が送り込まれた。

スバルのSUVで新たな体験に挑戦!

ところで、皆さんは今年のゴールデンウィークをどのように過ごしただろうか?

4月30日〜5月2日も含めれば最長で10連休となったわけだが、かくいうワタシは有給休暇も使って2週間ほど休むことにした。

さぞかし有意義な時間を過ごせるはずが、実際は……何もしなかった。

どこかに観光に行くわけもなく、友人と遊びに行くこともなく、自己啓発本を読んで意識を高めることもなく、自宅に篭ってただYouTubeやAmazon Prime Videoを流しつつ、片手間でスマートフォンゲームをこなし、最近ハマっているポケモンカードのデッキ調整で1日が過ぎていった。とまぁ、こんな感じで超インドア派のワタシに編集長から「SUBARU SUVで遊ぼう!八丈島取材会」へと行ってくるように指令が下った。

八丈島は伊豆諸島に属する有人島で、羽田空港からは約55分、大型客船なら約10時間20分の位置にある。三原山(東山)と八丈富士(西山)という二つの火山が接合したひょうたん型の島で、劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」の舞台でもある。島内では郷土料理を楽しめる飲食店はもちろん、サイクリングや原生林ウォーク、伝統工芸の黄八丈の織物体験、満天の星空を楽しめるスターウォッチングなど、さまざまなアクティビティが充実している。

そんな八丈島を舞台に、スバルが試乗会を開催したのも「いつか行ってみたい!」や「新しいことに挑戦してみたい!」という想いを後押ししたいと考えていたからだという。今回のプログラムでは、事前にサイクリング/釣り/BBQの三種類を選ぶことができ、各アクティビティで役立つアイテムが装着された試乗車が割り当てられ、サイクリングを選んだワタシにはTHULE製ルーフキャリアなどが備わった「クロストレック」が与えられた。

これまでルーフの上に載せたことがなかったため、正しく固定できるか不安があったが、実際にやってみると意外なほど簡単だった。まずは先端がフックのようになっている自転車のフレームを固定するためのバーを立てる。バーの根本にあるダイヤル下のスイッチを押すと警棒のようにシャキッと伸び、ダイヤルを回すと縮まっていく。

つまり、フックに自転車のフレームを引っ掛けて、ダイヤルを徐々に回していくと自転車が固定できる。ダイヤルを回す前に、前輪と後輪がしっかりとホイールトレイにセットされているかも確認しておくとスムーズに固定できる。最後に前輪と後輪をクリックリリースタイプのストラップで固定すれば、作業は完了。レンタルサイクルは結構な重量だったが、二人でのサイクリングなら積み込みには苦労しないだろう。ツール・ド・フランスで用いられるような片手で振り回せそうなほど軽いバイクなら一人でも載せられそうだ。

そのほかにも、自転車積み込み時に足を置く後席ステップには足が滑りにくい硬質ゴムを用いた後席用ステップガードが備わり、荷室にはリヤシート背面まで覆う樹脂製のカーゴトレーマットも備わっていた。

今回の取材はあいにくの雨だったため、ワタシのように不慣れな人でも足を滑らせて地面に頭を打ち、病院送りになるようなことはなかった。スバルでは、月に1回のペースで販売店などから集められたお客様からの要望や意見などを集約して商品開発にフィードバックしているというから、レジャーを楽しみたい人にとっては頼もしい。

先述したように八丈島は二つの火山が接合した島のため、空港付近の街中は平坦で運転しやすい道なのだが、島の外周をなぞるようにつなぐ東京都道215号八丈循環線はアップダウンに加えて、様々な曲率のコーナーが入り混じった道が続く。この複雑な道をペースを乱さずに走り続けるのは難しそうだが、クロストレックは飄々と走り抜けていく。

細かい話にはなるが、クロストレックのAWDではトルク配分制御が改良されている。従来は後輪へ駆動力を配分する際には車速と操舵角をベースにしていたが、新たに車体の横滑り角をパラメーターとする制御に変更。旋回する際に車両の向きと重心の進行方向に生じる差を一定値に収まるように後輪の駆動力を制御することで、これまでよりもドライバーが意図した車両挙動に近づけたという。

また、シートは医学的な見地を取り入れて骨格から新設計。骨盤の要である仙骨を支えることで脊椎のバランスを整え、頭部の動きを抑制して乗り心地を高めている。実際、山道のタイトなコーナーを曲がった時でも身体が振り回されることがない。タイトなコーナーからの立ち上がりでも2.0L+モーターのe-BOXERはもたつくことなく、スムーズに速度を上げていく。ステアリング上のスイッチでSI-DRIVEをS(スポーツモード)に入れれば、走りのキレがさらに増す。

スバルSUVは悪路走破性の高さが持ち味

午後にはクロストレックからフォレスターへ乗り換えた。ボディサイズはクロストレックよりもひと回り大きいにも関わらず、前方視界が開けていることもあって、クロストレックと同じく手の内に収まっている感覚は変わらず。サイズ感を理由にした運転のしづらさみたいなのは感じなかった。

スバル車というと悪路走破性が持ち味だが、クロストレックとフォレスターとも最低地上高は200mmを超えている。また、AWD車には路面状況に応じたモードを選択するだけで適切な駆動力制御を行なってくれるX-MODEが標準装備されている。ゴツゴツとした岩が転がっているような草地などでも撮影しようと思えたのも、こういった機能が備わっているスバルのSUVへの心理的な安心感と信頼があったからだ。レジャーシーンでも進みたい道が険しく、気が引けてしまうこともあるだろう。そんな時にスバルのSUVなら一歩を踏み出せるに違いない。

始発の電車に乗らないと飛行機に間に合わない上に、現地に到着したら、雨の中すぐさまサイクリングを行なうという結構ハードなツアーだった。雨粒が身体に当たる中、ひたすら自転車を漕ぎ、ギヤチェンジを間違えて外れたチェーンを手を油まみれにしながら直したり、泥のついた自転車を再びルーフに積み込んだりと、予想外のトラブルには見舞われたものの、いつもと同じように過ごす日々の中で悶々と考えていた悩みから解放され、良い気分転換になった。

これまで家に籠っていたけれど、これからは多少時間をつくって、いつもと違うことをして、普段行かない場所へ行ってみるのもいいかもしれない。あらかじめスバルを選んでおけば、そんなことを思い立った時にすぐに行動に移せる。

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著者プロフィール

今 総一郎 近影

今 総一郎

「クルマなんかなんでもいいじゃん」
そんな風に考えながら通っていた自動車教習所で、クルマを運転する…