富士スピードウェイにアメ車や旧車が大集合!『IKURA’sアメリカンフェスティバル2024』は岩城滉一や横浜銀蝿もゲストで登場!!

いよいよ夏休みシーズンが到来。暑い夏と言えばアメ車の季節。そしてアメ車の季節と言えば、富士スピードウェイで開催されるアメリカン・モーターカルチャーの祭典『IKURA’s アメリカンフェスティバル』(以下、IAF)だ! 主催者のIKURA(イクラ)ちゃんこと井倉光一さんのボルテージは最高潮! アメ車を中心に国産旧車、VW、ハーレー・ダビットソンやインディアン、カワサキZシリーズなどのヤバめなマシンが全国からIAFの会場に集った。今回はイベントにエントリーしたCOOLなマシンを中心に、真夏の太陽に負けない熱気溢れる会場の様子をリポートする。
REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

夏はやっぱりアメ車の季節! IKURAちゃん主催の夏祭り!!
『IKURA’s アメリカンフェスティバル 2024』

2024年7月28日(日)、静岡県の富士スピードウェイでアメリカン・モーターカルチャーの祭典『IKURA’s アメリカンフェスティバル 2024』(以下、IAF)が開催された。このイベントのオーガナイザーは、タレント&ソウルシンガーであり、カスタムプロデューサーとしても有名なIKURA(イクラ)ちゃんこと井倉光一さんだ。

IKURAちゃんと言えば、アメ車のオーソリティーとしてすっかりおなじみの存在。そんな彼が主催するIAFはアメ車を中心に国産旧車、VW、ハーレー・ダビットソンやインディアン、カワサキZシリーズなどのバイクなどマニアックな車両が全国から集まる国内最大級のイベントとなっている。

IAFの主催者のIKURAちゃんこと井倉光一さん。
IKURA(井倉光一)
1961年神奈川県川崎生まれ。1984年DooWop Vocal Group『The Moon Dogs』でビクター音楽産業よりデビュー。1996年の活動休止後はタレント活動と並行して自動車関係のビジネスを手掛ける。2005年から音楽活動を再開し、『IKURA&FUNKEE STYLE』を結成する。現在はミュージシャン・DJ・IAFなどのイベントプロデューサーから、車、バイク、時計、サーフィンといった自身の趣味をベースにした活動を行うなど多方面で活動中。

このイベントの始まりは1992年のことで、もともとはIKURAちゃんの音楽バンドのプロモーション的な性格の強いものだったが、回を重ねるごとに彼の好きなアメリカン・モーターカルチャー、モータースポーツ、ミュージックなどのテーマをしたお祭りとなり、運営形態や内容、会場、開催時期を変えながら今日まで開催を続けてきた。

今回のIAFのゲストは横浜銀蝿の翔さん。
メインステージ開催されたIKURA&Funkeestyleや横浜銀蝿によるライブに観客は大いに盛り上がる。クルマやバイクだけでなく、音楽もIAFの魅力のひとつ。

今回のIAFではカーショーやモーターサイクルショーのほか、本コースを使ってのドラッグレース、エントリー車によるパレードラン、ヒストリックカーレースなどが開催され、メインステージではIKURA&Funkeestyle、横浜銀蝿によるライブが開催された。

FSWの本コースではドラッグレースやヒストリックカーレースの他、パレードランも行われた。写真はカワサキZシリーズのパレードランで、車列の先頭を走るのはIKURAちゃんと俳優の岩城滉一さんだ。
こちらの写真はハーレーのパレードランで、カワサキZシリーズと同じく車列を率いるのはIKURAちゃんと岩城滉一さん。ほかにもLOW RIDER(ローライダー)など四輪車のパレードランも開催された。

アメ車、VW、国産旧車、ハーレー、インディアン、カワサキ……
全国からクルマ&バイクファンがFSWに大集結!!

メインステージにはIKURAちゃんの愛車が並ぶ。写真は最近彼が手に入れたばかりの1992年型ゴルフIカブリオと1932年型フォード・モデルB 5ウィンドウクーペ(DEUCE)。

標高の高い場所にある富士スピードウェイで気になるのはお天気だが、イベント当日は薄曇りということもあり、雨は終日降ることはなく気温もほど良い暑さ。IKURAちゃんはこれまでのイベントが雨で中止になったことが一度もないというほどの晴れ男で、今回もその記録をしっかりと更新することになった。

IAFのパレードランの先導車としても活躍した1967年型フォード・マスタング・コンバーチブル。

開場とともに展示エリアに続々と入ってきたマシンは、HOTROD(ホットロッド)あり、マッスルカーあり、LOW RIDERありと個性豊か。それらを見て回るだけでも楽しいのだが、同時にライブやステージイベント、本コース上のイベントも開催されるので、IAFの会場のその広さも相まってすべてを見て回るのが難しいほどだ。

IAFのようなアメ車イベントの花形といえばやはりマッスルカー。写真は映画『60セカンズ』(ニコラス・ケイジ版)に登場する1967年型シェルビーGT500Eのレプリカ。劇用車を忠実に再現しているマシンだ。
1970年型ダッジ・チャージャーR/T。第2世代チャージャーの最後を飾るモデルで、映画などへの出演の多いことから人気が高い。
1960年代のGMを代表する高級パーソナルカーのビュイック・リヴィエラ。写真の車両は1966年型でリヴィエラとしては第2世代の初年度に登場した。ヘッドランプはフロントグリル内に隠されている。オールズモビル・トロネードやキャデラック・エルドラドとボディシェルは共有されるが、FRの駆動方式を採るのはリヴィエラだけとなる。
STREET ROD(ストリートロッド)のエントリーが少ないIAFの中にあって、完成度の高さから注目を集めていたのが、写真の1932年型モデルB(DEUCE)ピックアップだ。チョップドルーフ、チャネリング、セクショニングとボディワークに徹底的に拘った美しい仕上げのマシンだ。
フェンダーを取り去ったHi-boy(ハイボーイ)スタイルの1932年型モデルB(DEUCE)ロードスター。こちらもよく作り込まれたレベルの高いマシン。
1961年型シボレー・ビスケイン2ドアセダン。インパラやベルエアなどの上級グレードが多い中で、エントリーグレードのビスケインは珍しい。ビスケインより下の最廉価グレードとしてビスケイン・フリートマスターが存在するが、こちらはわずか3000台(2ドアはさらに少なく138台)しか生産されず、日本ではまずお目にかかることはない。
2003~06年にかけてシボレーがリリースしたSSR(スーパー・スポーツ・ロードスター)は、レトロデザインのコンバーチブル・ピックアップトラック。エンジンは前期型がLM4型5.3L V型8気筒OHV、後期型がLS2型6.0L V型8気筒OHVとなる。個性的で魅力のあるクルマだが、GMは市場を完全に読み違えたようで、総生産台数は2万4150台に留まる。
JL型ジープ・ラングラー・アンリミテッドのカスタムマシン。ジープの左前輪にもう1台のジープの右前輪が乗るパフォーマンスはIKURAちゃんもMCで言及して笑っていた。
パドック裏の裏で開催されたLOW RIDERによるホッピングバトル。アンリミテッドクラスは搭載するバッテリーやモーターへの制限がないクラスで、タイマンバトルではなく1台ずつホッピングをする。バンパータッチするまで高くジャンプするマシンに観客は大いに盛り上がる。が、もちろんただで済むはずもなく、ドラシャやナックルが外れる、パーツが壊れて飛び散る、塗装が割れる、モーターから火を吹くなどマシンは壊れまくる。そんなことは気にせぬとばかりに、美しく仕上げたLOW RIDERが限界に挑む姿は最高にCOOLだ。そして、漢である。
FSWのパドック裏はLOW RIDERの展示スペースとなる。本国のカーショーでも通用するようなハイレベルなマシンが多数エントリーしていた。
日本でも一世を風靡したスポコンもエントリー。写真は三菱エクリプスのカスタムマシン。
鮮やかなライムグリーンにブルーのストロボカラーが印象的なDB8インテグラ・タイプRのスポコン仕様。トランクフードの開き方が変更されているのに注目。
こちらはスタンス系カスタムの展示スペース。スタンス系とは車高を限界までローダウンし、タイヤ&ホイールとフェンダーをツライチにし、タイヤが明らかにハの字を書くほどネガティブキャンバーを付けた鬼キャン仕様のこと。ベース車は日本車あり、欧州車あり、アメ車ありとさまざま。

アメ車だけでなく、国産旧車やバイクの展示も充実している。さらにはナマで聞くライブは大迫力。クルマ好きはもちろんのこと、バイク好きや音楽ファンも楽しめる内容となっている。今回参加できなかった人も、来年のIAFには家族や友達と一緒に遊びに行こう!

FSWの本コースで行われたヒストリックカーレース。510ブルーバードやB310サニーのTSマシン、ファミリア・ロータリークーペなどの往年の国産旧車たちのデッドヒートにスタンドの観客も盛り上がった。
ヒストリックカーレースに参加したマシンたち。KP61スターレットとB310サニーの熱い走りが熱い走りを見せてくれた。
ロータリー車らしい独特のエキゾーストノートを響かせてグランドスタンド前を通過するファミリア・ロータリークーペ。
モーターサイクルショーにエントリーしたハーレー・ダビットソンの一団。ツアラー系からチョッパーやボバーなどのカスタム系まで、さまざまな年式・モデル・仕様のハーレーが集まった。
近年、世界的に人気を集めているハーレーのツアラー系をベースにしたバガー・カスタム。ローダウンした足廻りに、フロントには22インチクラスの大径ホイールを組み込んでいる。
インディアンは正規インポーターのポラリスジャパンとIAFとのコラボが実現。オーナー&ファン向けイベント『INDIAN RIDERS DAY JAPAN』を公式プログラムとして開催。IMR(インディアンモーターサイクルライダーズ)メンバーを対象にパレードランや、ニューモデル試乗会、木下真輔氏による迫力満点のFTRエクストリームライドなどが行われた。

なお、今回のリポートで紹介しきれなかったマシンは、次回以降改めて紹介するので楽しみに待っていてほしい。

キーワードで検索する

著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…