横浜ゴムが再生可能原料・リサイクル原料比率をさらに高めた「ADVAN」レーシングタイヤを2025年スーパーフォーミュラに供給

横浜ゴムこのほど、昨シーズンに引き続き2025年も「全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下スーパーフォーミュラ)」に再生可能原料・リサイクル原料(以下再生・リサイクル原料)を活用した「ADVAN(アドバン)」レーシングタイヤをコントロールタイヤとして供給すると発表した。

新たな植物由来オイルを採用した今シーズンのタイヤは再生・リサイクル原料比率約46%を達成。2月18〜19日に開催される公式テストから供給

再生可能原料・リサイクル原料比率約46%の「ADVAN」レーシングタイヤをテストするスーパーフォーミュラ車両(白寅)

今シーズンのタイヤは再生・リサイクル原料比率をさらに高め、約46%(ドライ・ウエット用タイヤの平均値)を達成。2月18日から19日に鈴鹿サーキットで開催される公式テストから供給される。レースは3月7日に開幕戦を迎え、11月まで全12ラウンドが予定されている。

再生可能原料・リサイクル原料比率約46%の「ADVAN」レーシングタイヤをテストするスーパーフォーミュラ車両(赤寅)

横浜ゴムはカーボンニュートラルの達成とモータースポーツの持続可能な発展を目指す活動の一環として、スーパーフォーミュラを統括する(株)日本レースプロモーションが進めるプロジェクト「SUPER FORMULA NEXT50(ゴー)」に賛同。2023年からスーパーフォーミュラに再生・リサイクル原料を活用したレーシングタイヤ(ドライ用で約33%の再生・リサイクル原料を使用)を供給している。

以来、その使用比率をさらに高めるべくタイヤ開発を加速しており、当初の2025年目標である35%を大きく上回る約46%を実現した。また、再生・リサイクル原料比率の向上を目指しながら、走行性能のさらなるレベルアップも追求し、とくにウエット用タイヤではウォームアップ性能をはじめとしたグリップ性能を高めている。

再生可能原料・リサイクル原料を使用したドライ用の「ADVAN」レーシングタイヤ

2025年供給タイヤはドライ、ウエット用ともに新たな植物由来オイルを採用。また、ウエット用は今回からドライ用と同様にマスバランス方式(※)の合成ゴムを活用するとともに、籾殻由来のシリカを新規採用している。従来から使用していた植物由来の配合剤や再生ワイヤ、再生ゴムはドライ、ウエット用ともに継続採用している。
※原料から商品への加工・流通工程において、使用したバイオマス由来の原料と同じ重量だけ商品へバイオマス由来という特性を割り当てることができる手法。バイオマス由来の原料を割り当てられた原料については、実際のバイオマス由来原料の含有量とは関係なく、バイオマス由来原料としてみなされる。

再生可能原料・リサイクル原料を使用したウエット用の「ADVAN」レーシングタイヤ。ウエット用タイヤはドライ用と識別しやすくするため、OUT側に白ステッカー、オンボードカメラから視認できるようIN側に緑ステッカーを使用

横浜ゴム「モータースポーツ」

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