
同社によると、ビジョン・ビークルは量産されず、移動式技術テストベッドとして機能するという。
このコンセプトは「Heat of Joy」デモンストレーターとして位置づけられており、今後数年間に「ノイ・エクラッセ」シリーズの車両で私たちに何を用意しているか、デザインと基礎技術の両方において、これまでで最高の外観で示している。

確かに、同社は「ビジョン・ビークル」は量産予定ではないとすぐに指摘したが、この車が、次期電気自動車「3シリーズ」と見なす車にかなり近いことは否定できない。それはおそらく、i5やi7モデルと同様に、「i3」という名前が付けられる可能性が高いだろう。

しかし、厳密に量産プロトタイプでないとしたら、一体何なのか? BMWによると、これは次世代のドライビング・ダイナミクス技術、つまりドライバーの安全を守るだけでなく、ノイエ クラッセのEVアーキテクチャが、BMWならではの感覚を維持することを保証する、走行テスト装置だという。

その下には、かなりのパワーも備わっている。ビジョン・ビークルは1万7990Nmという途方もないトルクを発生できると言われているが、BMW は、この極端な出力はすべて日常の運転性を維持するためであると説明している。

また、テスト車両はホイールの色表示を通じて、Heart of Joyがどのように機能しているかを視覚的に示しているという。加速は緑、エネルギー回生は青、摩擦ブレーキを使用したブレーキはオレンジで示されているようだ。

BMWの戦略は、エンジン車とEVの外観を内外ともに同等にすることだが、それぞれに独特の感触を持たせる。ビジョン・ビークルは、EVをできるだけBMWらしく、微調整するために採用され、新しい技術の耐久性の走行テストモデルとして機能するということだろう。

Heart of Joyによって制御されることで、新しいレベルのハンドリング能力が解き放たれるといい、「並外れたレベルの精度」と、はるかに高いレベルのトラクションを得ることができると同時に、「調和がとれ、ノイズがない」運転体験を提供してくれるという。

実際に試乗できるまでにはしばらく時間がかかるだろうが、ノイエ・クラッセに昔ながらの「究極のドライビングマシン」の感覚をうまく取り入れることが果たして出来るのだろうか、注目される。

























