アウディA4の後継となる新型「A5」とワゴン「A5アバント」が上陸!150台限定モデル「edition one」も発売!!

アウディジャパンは2月17日、アウディのプレミアムミッドサイズモデルの新世代版「A5/A5アバント」シリーズを発売した。税込車両価格は599万円〜1060万円。

2.0LディーゼルターボとS5用3.0L V6ターボには新しいマイルドハイブリッドシステム「MHEV plus」を採用

新型A5は、従来のA4シリーズを引き継ぐ新しいモデルシリーズ。アウディの電動化戦略に沿うモデルレンジ再構築において重要なモデルで、電動リヤハッチゲートを備えたセダンと、ステーションワゴンであるアバントのふたつのボディが用意されており、それぞれスポーツグレードの「S5」「S5アバント」をラインナップしている。新世代の内燃機関プラットフォームであるPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)を初めて採用したボディのサイズは、全長4835×全幅1860×全高1455(※)mmで、ホイールベースは2895mm。
※A5アバントは1470mm、S5セダンは1535mm、S5アバントは1450mm

A5

エクステリアは、より立体的で彫りの深い、エッジを減らした連続的な面構成による力強い抑揚を持っているのが特徴だ。ホイールベースは先代モデルより約70mm長く、それに対するリヤのオーバーハングは短くとられ、ロングノーズ、ショートデッキのスポーティでプレミアムなシルエットを実現。新世代の縦置き内燃エンジンモデルの特徴的なレイアウトで、進化したダイナミズムと新しいプレミアム感を体現している。

A5

電動リヤハッチゲートを備えるセダンは、スポーティでコンパクトに見えるグリーンハウスが後部に向かって大きく弧を描いて、クーペのように幅の浅いリヤウィンドウにシームレスに流れ込み、視覚的に短いテールゲートに際立つスポイラーリップまで続く。ルーフライン後半の弧を描くデザインは、Audi Designのアイコンモデルである初代アウディTTを思わせる。電動リヤハッチはリヤウィンドウとともに開閉し、広い開口部によりラゲッジルームへのアクセスが容易で、デザインと機能性を両立させている。

A5

一方アバントは、ダイナミックで引き締まったルーフラインがシームレスに統合されたルーフスポイラーに融合し、スポーティでフラットなリヤウィンドウをカバーしている。鋭く傾斜するDピラーはダイナミックなサイドビューを印象付けている。

フロントは、これまでになくフラットで幅広なプロポーションのシングルフレームと、立体的なハニカムパターンが特徴。細く精密に描かれたヘッドライトと相まって、A5のフェイスを形作り、鋭い表情を与えている。フロントバンパーとフェンダーを統合し、その中にヘッドライトを収めた「ソフトノーズ」は、斬新なフロントエンドのイメージを形成。前後のホイールのショルダー部分の力強いブリスターフェンダーは、Ur-quattro(ウア クワトロ:初代quattro)を彷彿させる、Audi Design DNAの重要な要素だ。

A5アバント

リヤはスポーティでエモーショナルなデザインとインテリジェントなテクノロジーを融合させている。彫刻的なデザインと立体的に配置された連続したライトストリップが組み合わさることで、リヤは存在感と視覚的なダイナミズムが備わった。ベースグレードのリヤビューは、ダークディフューザーを備えたクリアでモダンなデザインのバンパーと、高品質の長方形のイグゾーストパイプ一体型のディフューザーが印象的だ。

A5アバント

前後のライトも新基準を打ち出している。新型A5ファミリーは、フロントにLED技術を用いたダイナミックターンインディケーター付きマトリクスLEDヘッドライトと、8パターンから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを、そしてリヤにはダイナミックターンインディケーター付きLEDリヤコンビネーションライトを標準装備。MMIから8パターンから選択可能なダイナミックターンインディケーター付きの第2世代のデジタルOLEDリヤライトをオプションで装着することもできる(S5は標準装備)。

デジタルOLEDリヤライトは、1ユニットあたり364個のLED が1秒間に数度の画像を表示することにより、A5のリヤがディスプレイの役割を高め、アウディの先進性をアピールする。リービングホーム(開錠)やカミングホーム(施錠)のダイナミックなライティングは、アウディのライティングDNAの一部として、光の動きで存在感を際立たせる。

A5

インテリアデザインには4つの特徴がある。まずヒューマン セントリック デザイン(乗員中心のデザイン)であり、ユーザーの必要な情報にフォーカスした設計になっている。第2の特徴はデジタルステージ。Audi MMIディスプレイがドライバーと助手席、それぞれ独立して設置され、鮮明に見えるように配置。第3の特徴はマテリアル ドリブン デザイン(素材に基づくデザイン)。新型A5シリーズで使用される素材は、機能的な観点から選択され、広々とした空間感覚と高い快適性を実現している。そして第4の特徴は視覚的な明快さ。インテリアのレイアウトがクリアで操作しやすく、どんな状況においても全体を把握しやすい設計になっている。

A5

新世代のインフォテインメントシステムを搭載している点も見逃せない。新しい操作コンセプトは「E³ 電子アーキテクチャーバージョン1.2」により、操作性とコミュニケーション機能を向上させ、ユーザーのデジタルネットワークにシームレスに統合され、パーソナルなコネクティビティ体験を提供する。

A5

デジタルステージは、11.9インチのアウディバーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成。さらにダッシュボードのデザインに完璧に統合された、各種MMIの情報表示や操作が可能な、助手席用10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイがオプションで用意されている。さらに新型A5には、進化したカスタマイズ可能な進化したヘッドアップディスプレイがオプションで選べる。

S5アバント

パワートレインは、150ps/280Nmまたは204ps/340Nmの2.0L直列4気筒ガソリンターボ、204ps/400Nmの2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを設定。スポーツグレードの「S5」には367ps/550Nmを引き出す3.0LV型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。トランスミッションはいずれも7速DCT(Sトロニック)だ。

WLTCモード燃費は、150psの2.0Lガソリンターボ車(FF)が13.4km/L、204psの2.0Lガソリンターボ車(4WD)が13.2km/L、S5用3.0LV6ターボ車(4WD)が13.4km/L(アバントは13.3km/L(※2.0Lディーゼルターボ車は未発表)。

S5アバント

2.0Lディーゼルおよび3.0L V6ターボには、新しい48Vマイルドハイブリッドシステム「MHEV plus」を組み合わせる。MHEV plusは一部の限定的な条件においては完全な電動走行も可能で、内燃エンジンの効率を向上させ、走行性能をサポートする。

S5アバント

システムを構成するPTG(パワートレインジェネレーター)は、トランスミッションのアウトプットシャフトに接続され、内燃エンジンの出力に、最大18 kW(24ps)の電力を追加し、減速時には最大25 kW(34ps)のエネルギーを回生。その結果、特定の条件下では完全な電動走行も可能として、燃料消費の削減に寄与する。さらに、電動エアコンプレッサー作動時には、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっているときでも、空調システムを作動することができきる。

S5アバント

スポーツグレードの「S5」には、今回初めて可変タービンジオメトリー(VTG)付きターボチャージャーを装着する3.0L V型6気筒 TFSIエンジンを搭載している。新しい48ボルトMHEV plusシステムにより、特定の条件下で完全な電動走行を可能とし、電動ドライブコンポーネントの高い回生性能によるCO2排出量の削減をもたらしす。アップデートされたSトロニック・デュアルクラッチトランスミッションは、より高いトルクに対応できるように設計されており、フロントアクスルの軽量化により、軽快なハンドリングを実現。優れた加速性能と燃費性能を発揮する。素早くダイナミックに立ち上がるトルクはS5のスポーティさを際立たせるものだ。また、トルクベクタリングを備えたリヤスポーツディファレンシャルと19インチアルミホイールを標準装備し、ダイナミックな走行性能と俊敏なハンドリングを実現している。

S5アバント
S5
S5

グローバル限定モデル「edition one」を150台限定で発売

新型A5の日本導入に際し、世界的な発売を記念して作られた限定モデル「A5/A5アバントedition one」を同時に発売された。発売台数は合計150台限定だ。

ベースモデルは204ps/340Nmの2.0Lガソリンターボを積む四輪駆動モデルで、ダーク Audi rings & ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するSラインをベースに、限定モデルedition oneのために用意されたマグネシウムグレーがアクセントになるフロントエアインレットと、ディフューザートリム、3色の色分けが施された20インチブラックメタリック&マットネオジムゴールド ポリッシュトのAudi Sport製マルチスポーク Sデザインアルミホイールが、エクステリアのハイライトとなっている。

ボディカラーはマグネットグレーとグレイシアホワイトメタリックの2色。インテリアカラーは、ともにパステルシルバーを特別採用しており、いずれも人気の高いパッケージを標準装備している。アウディの新世代内燃エンジンモデルの発売を記念するにふさわしい、個性と魅力を兼ね備えた限定モデルだ。

⚫️「アウディA5シリーズ」ラインナップ
【セダン】
・A5 TFSI 110kW:599万円(FF)
・A5 TFSIクワトロ150kW:681万円(4WD)
・A5 TDIクワトロ150kW:価格は後日発表予定
・S5:1035万円(4WD)
・限定車A5 edition one:821万円(4WD)
【アバント】
・A5アバントTFSI 110kW:624万円(FF)
・A5アバントTFSIクワトロ150kW:706万円(4WD)
・A5アバントTDIクワトロ150kW:価格は後日発表予定
・S5アバント:1060万円(4WD)
・限定車A5アバントedition one:846万円(4WD)
※価格は消費税込み。日本仕様のハンドル位置は全車右のみ

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