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モデューロ30周年を記念して、ファンが楽しめるイベントを開催
2025年2月24日、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて、ホンダアクセス主催のファン感謝イベント「Modulo THANKS DAY 2025」が開催された。ホンダ純正カスタマイズブランド「Modulo」の30周年を記念し、ファンとの交流を深める場として企画された本イベントには、多くのモデューロファンが訪れた。

パドックに設けられた「Modulo 30th Anniversary」エリアでは、モデューロ開発アドバイザーの土屋圭市氏や、ホンダ純正アクセサリーアンバサダーの大津弘樹選手、元モデューロ開発統括の福田正剛氏、ホンダアクセス開発担当 山崎純平氏が登場し、ブランドの歴史や開発秘話についてのトークショーが行われた。

特に注目を集めたのは、土屋圭市氏とホンダアクセスの開発者による「実効空力」開発秘話が語られ、シビック用のテールゲートスポイラーの開発過程や、「実効空力が分かるようになるまで3年ほど、ひたすら乗り続けた」と山崎氏が体験したModulo Xシリーズの空力チューニングに関する裏話などが披露された。福田氏は「運転していて、思わずニヤッとする瞬間をユーザーに感じてほしい」、土屋氏は「モデューロのエアロパーツは、単なるデザインではなく、確実に体感できる効果がある」とその特長を熱く語った。

若手のエンジニアたちが1つ1つの剛性補強バーの効果を確かめながら、ボディコントロール技術を学んだという。一見補強によってガチガチに見えるが、しなやかで一体感のある走りが特徴。

シェブロンの段差は5mmぐらいで効果を発揮する。
また、モデューロのコンプリートカーでサーキット走行を体験できる同乗試乗プログラムも人気を集めた。土屋氏がドライブする「スポーツ モデューロ シビック タイプR(FD2)」のデモ走行では、モデューロが追求する走行性能の高さを間近で感じることができた。さらに、モデューロ製パーツの有無を比較体験できる試乗会では、シビックやN-BOX、ヴェゼルなどに実装された「実効空力」パーツの効果を確かめられる機会が提供された。また、中嶋悟監督がステアリングを握るNSXでの同乗走行もサプライズで実施されるなど、来場者にとって貴重な体験となった。


2025年のスーパーGTマシンのカラーリングを初披露
一方、「Modulo Nakajima Racing」のマシンを展示するエリアでは、中嶋悟監督や伊沢拓也選手、大草りき選手が登場。GT500マシンの64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTの新カラーリングがお披露目された。

ステージではレースでの経験やモデューロの技術との関わりについてトークショーを展開した。特に、SUPER GTに参戦するModulo Nakajima Racingのマシンの開発に関する話題では、エンジニアがレース現場での仕事の解説や、技術の裏側に迫るトークを披露し貴重な内容となった。

トークショーに参加した伊沢拓也選手は「中嶋レーシングは、中嶋悟監督やエンジニア、メカニック、スポンサーさんを含めて本当に家族のような温かい雰囲気のチームです。今シーズンに向けては、テストの調子も良く、マシンの仕上がりやチームの一体感も上がってきているので開幕が楽しみです。ここにいる皆さんもファミリーの一員だと思って、一緒に戦っていきましょう!」コンビを組む、大草りき選手は「昨シーズンの後半から調子も良くなってきているので、チーム一丸となって頂点に立てるように精一杯頑張りたいと思います。ファンの皆さんも応援よろしくお願いします!」と意気込みを語った。


また、パドック内のオーナーズミーティング会場には200台を超えるモデューロのコンプリートカーやカスタムカーが集結し、車種ごとに整列して展示されている姿は圧巻だった。イベントの最後には、モデューロ オーナーズミーティングの参加者が自らの車でモビリティリゾートもてぎのフルコースをパレードランする特別プログラムが用意された。モデューロパーツを装着した車両が一斉にコースを走行する姿は圧巻で、ブランドの一体感を感じられる瞬間だった。
