コンパクトボディ×スライドドアが大ウケの高人気車「トヨタ・ルーミー」【最新ミニバン 車種別解説 TOYOTA ROOMY】

5ナンバー枠の中でもコンパクトミニバンの定番としての位置を保ち続けている「トヨタ・ルーミー」。小回りの効くボディはもちろんラゲッジルームのシートアレンジの容易さ、厚みのあるシートの快適さなど、息の長い人気も納得。安全装備も高いレベルで装備され、全方向に満足の高い良車なのは間違いない。
REPORT:青山尚暉(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:菅原樹里亜

先進安全装備は最新版に更新 操舵感覚や座り心地も好印象

トール×スリム×スライドドアのボディにダイハツ軽自動車のノウハウを凝縮した、両側スライドドアを備えた全幅1670㎜の下克上的コンパクトカーがルーミー。2020年9月のMCではカスタム系にノアも真っ青な迫力あるフロントグリルが与えられ、先進運転支援機能のスマアシは二輪車や夜間歩行者も検知対象に進化。

エクステリア

フェイスデザインが2系統用意され、「カスタム」系には専用エクステリアやめっきフロントグリルを採用。最上級グレード「カスタムG-T」には15インチアルミホイールも備わる。最小回転半径は4.7m。

電子パーキングブレーキの採用で全車速追従機能付きACC(減速機能はやや唐突)とオートブレーキホールド機能も追加している。売れに売れているルーミーを走らせれば、3気筒エンジンゆえの振動、ノイズは皆無ではないものの、スリムなボディ、軽自動車並みの小回り性、全方位の視界の良さによって運転のしやすさは文句なし。運転初心者でも自信をもって日々、乗りこなすことができるはず。

インストルメントパネル

「カスタム」系はシルバー加飾も備わり、上質感をプラス。販売店オプションのナビ・オーディオの上にTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを備え、時計やトリップインフォメーションを表示できる。

運転初心者でも自信をもって日々、乗りこなすことができるはず。分厚いクッション感とサイドサポート性に優れた前席の掛け心地も良く、後席もまたソファ感覚の掛け心地が得られ、足元も広々過ぎるほど。乗り心地そのものは低中速域ではしっとりマイルド。

居住性

ただし、高速域になると乗り心地が荒くなりがちで、エンジンを回すと盛大な3気筒エンジンノイズが車内に充満。雨の日にはバックドア付近からの水しぶき音が気になるかも知れない(後席)。とはいえ今では進化した二輪車や夜間の歩行者対応のスマアシ(衝突回避支援ブレーキ)を備え、全車速域追従のACCも全車に標準装備。抜群の運転のしやすさと安全性能を手に入れている。

うれしい装備

「カスタム」系は全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールを装備。ステアリングに備わるスイッチで速度や車間距離を設定。
Apple CarPlayやAndroid Autoに対応する、 9インチのディスプレイオーディオを販売店オプションとして設定。スマホのアプリを利用できる。
月間販売台数      9071台(24年5月~10月平均値)
現行型発表       16年11月(マイナーチェンジ 20年9月) 
WLTCモード燃費     18.4 ㎞/ℓ※自然吸気のFF車

ラゲッジルーム

抜群の運転のしやすさと安全性能を手に入れている。主に街乗りで使う運転初心者から高齢者までの幅広いユーザーに適する。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.164「2025年 最新ミニバンのすべて」の再構成です。

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