スズキの鈴木修相談役がハンガリー「大十字功労勲章」を受章

ノヴァーク大統領(写真左)と握手する鈴木修相談役
スズキはこのほど、同社の鈴木修相談役が2020年3月に、ハンガリー政府より「大十字功労勲章」を受章したことを報じた。これは、同国の勲章のなかで民間人に授与される最高の勲章だ。

1992年に同国で初めての乗用車生産を開始し、自動車産業を通じてハンガリー経済の発展に貢献

スズキは、ベルリンの壁崩壊前よりハンガリー政府との交渉を開始し、1991年にマジャールスズキ社を設立。翌1992年に同国で初めての乗用車生産を開始した。自動車産業を通じてハンガリー経済の発展に貢献したことにより受章した。

このたび、新型コロナウイルス感染拡大により延期されていた叙勲伝達式が、6月8日にハンガリー・ブダペストの大統領官邸においてノヴァーク大統領、オルバン首相列席のもと執り行われ、ノヴァーク大統領より勲章が授与された。

オルバン首相(写真左)と握手する鈴木修相談役

叙勲伝達式において、ハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣は次のように述べた。
「鈴木修氏は、日本とハンガリーの経済協力の継続的発展における盟友であり、ハンガリーの評判を世界中に広めてくださった我が国の偉大な友人です。スズキはハンガリーを信頼し、勇気を持って投資を決断されました」

鈴木修相談役は「1991年に設立したマジャールスズキが、31年たった今日まで発展、成長できましたことにつき、政府の皆様、従業員の皆様、そしてマジャールスズキを愛してくださる全てのお客様に感謝申し上げます。とくに、マジャールスズキで最初に製造、販売したスイフトがハンガリーの皆さんに『我々のクルマ』と呼ばれ、大変かわいがっていただいたことは、今でも忘れることができません。これからもハンガリーとのご縁を大切にするとともに31年間つとめておりますハンガリー名誉総領事をこれからも続けてまいります」と感謝の言葉を述べた。

スズキはハンガリーにおける子会社マジャールスズキ社にて、2021年度に乗用車約10万台を生産し、累計では約370万台生産してきた。同国内での販売および100以上の国や地域への輸出を行っている。なお、鈴木修相談役はインド、パキスタンからも勲章を受章している。

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