ソ、ソ、ソリオも『トミカ』にラインアップ!

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.24 スズキ ソリオ

発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ?
No.24 スズキ ソリオ (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)

ソリオはスズキが製造販売しているコンパクト・トールワゴンです。もともとはスズキを代表する軽自動車ワゴンRのイメージを受け継ぐ小型登録車としてワゴンR+(プラス)の名で1999年にデビュー、その後にワゴンRソリオと名を変え、2005年の改良時に単にソリオという名称になりました。以後、2010年登場の2代目、2015年登場の3代目を経て、現在の最新モデルは2020年にデビューした4代目モデルとなります。また、2代目モデルの登場時からしばらくして、外観デザインや内装がワイルド&クールな方向性に仕立てられた派生車、ソリオバンディットが登場。ソリオとは違う個性を求めるユーザーのニーズにこたえています。さらに2代目モデルからは三菱自動車にOEM(Original Equipment Manufacturing/オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング=相手先ブランド製造)供給されており、デリカD:2と兄弟車の関係にあります。

スズキ ソリオ 実車フロントビュー。(HYBRID MX / スピーディーブルーメタリック)
スズキ ソリオ 実車リヤビュー。(HYBRID MX / スピーディーブルーメタリック)
ソリオと違った個性を見せる派生車のソリオバンディット。
兄弟車となる三菱デリカD:2。

ソリオは歴代、コンパクトで取り回しの良いボディと広い室内空間の両立という軽自動車ワゴンRと同様の美点を追求し、乗り降りのしやすいレイアウトや2代目以後からの伝統である後席両側スライドドアや前後左右ウォークスルーの採用などによって、優れた使い勝手を誇るコンパクト ハイトワゴンとして知られていますが、2020年に登場した4代目モデルでは、取り回しの良さは維持しつつ車体サイズの拡大によって、広い居住空間に加えて荷室空間も拡大させているのが特長となっています。全長や全幅が拡大されているだけでなく、内装部品の形状を見直すことにより、荷室床面長が100mm拡大されるとともに、後席左右乗員の肩まわりスペースが広められています。

広い室内空間は初代から受け継がれているソリオの特長。
シンプルでシックにまとめられているソリオのインパネまわり。視界も良好。ハンドル上方にスズキの小型車で初採用となった運転に必要な情報を見やすく表示するカラーヘッドアップディスプレイが見える。

さらにボディには、ルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用してこもり音や雨音を低減させたほか、操縦安定性をさらに高める構造用接着剤の採用により、乗り心地や静粛性を向上させています。また、予約ロック機能を追加したパワースライドドアやスズキ小型車初のスリムサーキュレーターの採用など、使い勝手と快適性も高められています。

ソリオに搭載されるK12C型デュアルジェット エンジン。
ISGと専用リチウムイオンバッテリーから成るスズキのマイルドハイブリッド・システム。

エンジンは先代に引き続き、低回転域でのトルクの向上に加え、フリクション低減やエンジンの軽量・コンパクト化によって力強い走りと燃費性能を高次元で両立したK12C型を搭載。また先代同様に、ISG(Integrated Starter Generator=モーター機能付発電機)で減速時のエネルギーを利用して発電して専用リチウムイオンバッテリーに充電、加速時にはその電力を用いてモーターでエンジンをアシストして燃料消費を抑制する、マイルドハイブリッドを搭載した車種も設定されています。

安全面では、スズキの予防安全技術『スズキ セーフティ サポート』をさらに進化させ、運転に必要な情報を見やすく表示するカラーヘッドアップディスプレイをスズキ小型車で初採用しています。また、アダプティブクルーズコントロール(ACC)には全車速での追従機能を追加したほか、6エアバッグを全車に標準装備し、安全機能をより充実させており、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する『サポカーSワイド』、国土交通省による『衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車』に該当しています。

2022年5月の第3土曜日に、それまでの『No.24 トヨタ カローラ ツーリング』に替わって登場した『トミカ』の『No.24 スズキ ソリオ』は、この現行の4代目をモデルにしているものと思われます。もちろんノーマルのソリオで、ソリオバンディットではありません。箱形のボディや迫力あるフロントフェイスなどの特徴がうまくとらえられており、納得の一台です。

■スズキ ソリオ HYBRID MX(2WD)主要諸元

全長×全幅×全高(mm):3790×1645×1745

ホイールベース(mm):2480

トレッド(前/後・mm) :1435/1440

車両重量(kg):1000

エンジン形式:K12C型 直列4気筒DOHC VVT

排気量(cc):1242

最高出力:67kW(91ps)/6000rpm

最大トルク:118Nm(12.0kgm)/4400rpm

モーター形式:WA05A型直流同期式

モーター最高出力:2.3kW(3.1ps)/1000rpm

モーター最大トルク:50Nm(5.1kgm)/100rpm

トランスミッション:CVT

サスペンション(前/後):ストラット/トーションビーム

ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ドラム

タイヤ:(前後):165/65R15

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.24 スズキ ソリオ(初回特別仕様) (サスペンション可動・希望小売価格495円・税込)*初回販売分のみの限定特別色。
No.31 トヨタ カムリ スポーツ 覆面パトロールカー (サスペンション可動・希望小売価格495円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2022年5月の第3土曜日には、上で紹介したように、それまでの『No.24 トヨタ カローラ ツーリング』に替わって『No.24 スズキ ソリオ』が登場します。なお、『No.24 スズキ ソリオ』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.31 シボレー コルベット ZR1』に替わって『No.31 トヨタ カムリ スポーツ 覆面パトロールカー』が登場します。

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