次期型では、マツダがどのようなボディサイズ進化を見せるのか大きな注目点

マツダ ロードスター 1988

初代ロードスターは、1989年に誕生、その軽くてシンプルなライトウェイトスポーツは、世界中のファンを魅了。そして37年たった2026年モデル(現行4代目)でも、「人馬一体」の走りを継承している。

マツダ ロードスター 次期型 予想CG

初代モデルと比べると確かに異なる存在だが、同じコンセプトを守りながら数十年にわたって生き残ってきた数少ない車のひとつと言える。

ボディサイズを比較すると、初代ロードスターは全長3970mm、全幅1675mm、全高1235mm、ホイールベースは2265mmだった。対して、現在のソフトトップのロードスターは全長3915mm、全幅1735mm、全高1245mm、ホイールベースは2310mmだ。

つまり、現行モデルは55mm短くなっている。37年の歳月を経て、これは驚くべき変化であり、マツダが一般的な「徐々に大型化していく」というパターンを踏襲しなかったことを示している。

次世代型では、もし電動化されるならば、全長が初の4000mm超えとも噂されている。マツダがどのようなボディサイズ進化を見せるのか大きな注目点の一つといえる。

初代ロードスターが目指したのは、とにかく「軽く、素直に曲がるクルマ」だった。最高出力120ps、最大トルク14.0kgmを発揮する1.6L直列4気筒エンジンと後輪駆動というシンプルな組み合わせに、前後重量配分を意識した設計を採用し、軽快なハンドリングを実現していた。

一方、2026年モデルでは、1.5Lと2.0L直列4気筒エンジンを搭載。後者は最高出力184ps、最大トルク205Nmを発揮する。最高出力には実に64psの差があり、これほど小型のクルマにとっては非常に大きな違いだ。

車重は、2026年モデルのソフトトップは1010kg〜で、初代よりも重くはなっているが、エアバッグの標準化や現代的な衝突安全構造、インフォテインメントシステム、運転支援システム、そして大型ホイールとタイヤといった装備を考慮すれば、この数値は驚くべきものといえる。

では、次世代モデルはどのようなスペックとなるのだろうか。現段階では、1.5L/2.0L直4や、スカイアクティブZアーキテクチャをベースにした、より大型の2.5Lエンジンも候補となっているようだが、「何らかの形で電動パワーアシストが搭載される」可能性が高く、1000kg切りは困難かもしれない。

パワーウェイトレシオを見ると、その差はさらに顕著であることがわかる。1990年型ミアータ(ロードスターの海外名)は1ポンドあたり約0.053psだったが、2026年型ミアータは1ポンドあたり0.077psと、45%もの向上を実現している。これにより、初代モデルの軽量化というコンセプトを損なうことなく、現代モデルはより俊敏な走りを実現している。おそらく、次世代型でも大きく向上するはずだ。

動力性能は、初期型は0-60mph加速を8秒台後半から9秒台前半で達成していた。現代の181psを発揮するND型は、同じ加速を5秒台半ばで達成できる。初代モデルと比べると、スーパーカー並みの速さではないにしても、真に速く軽量なスポーツカーと言えるだろう。これは電動化されることが予想される次世代型でも顕著に現れるはずで、0-60mph加速5秒以下を実現するとみられる。

トランスミッションも、大きく進化している。初代は5速マニュアルトランスミッションを搭載していたが、現行モデルは標準で6速マニュアルで、6速オートマチックトランスミッションも用意されている。

次世代型では、「スカイアクティブ -ドライブ」と呼ぶ6速自動変速機、およびスカイアクティブ‑MT系6速 MTが予想されているが、CX‑60などに搭載されている、新開発の8速オートマチックトランスミッションの可能性もありそうだ。

1989年型と2026年型のミアータを並べて比較すると、2026年型は依然として非常に魅力的な「ドライバーズカー」であることがわかる。もちろん、技術的な面では2026年型の方が性能は明らかに向上。そして、次世代「NEロードスター」は、さらに大きな進化が予想される。

この「変わらない進化」は、マツダが当初の理念から大きく逸脱することなく、むしろ、革新的な進化の過程において極めて規律正しく行動することで、発売当初のモデルの魅力を維持することに成功したことを示している。