広汽ホンダ、中国広東省広州市にEV車製造のための新工場の建設を開始

広汽ホンダがEV車製造のための新工場の建設を開始

広汽Honda EV専用新工場俯瞰図
Hondaの中国市部の四輪車生産会社、広汽本田汽車(広汽Honda)が今後投入を拡大する電気自動車(EV)の生産体制構築に向けて、EV車製造用の新工場の建設を開始した。

EV専用となる新工場は、広東省広州市の広州経済技術開発区内に建設され、その敷地面積は40万m2。2024年の稼働開始を目標に、生産能力は年間12万台を予定している。新工場への投資額は34.9億元(≒711億円)を計画しており、太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーの活用など、サステナブルな取り組みを積極的に進めるほか、先進的な生産技術を数多く導入することで、環境に配慮した高効率製造のEV工場が目指されている。

Hondaは中国市部を対象に、2027年までにEV「e:N(イーエヌ)」シリーズを10車種発売することを予定している。新工場は、今後広汽Hondaが展開する幅広いEVラインアップを支える重要な生産拠点となるが、それに留まらず、同じく2024年に稼働開始を計画する東風本田汽車(以下、東風Honda)のEV新工場とともに、Hondaの中国におけるEV生産の基幹拠点となる。

なお、2024年には、広汽Honda・東風HondaそれぞれのEV新工場稼働開始により、中国におけるHondaの四輪生産能力は173万台/年を予定している。現在の中国における四輪車生産能力は、年間で77:72 (万台)(広汽:東風)だが、2024年のEV新工場の稼働を考慮し、89:84(万台)まで向上させ、年間173万台の車両製造を目指す。

広汽ホンダ汽車の概要

設立: 1998年7月
所在地: 広東省広州市
資本金: 5億4100万USドル
従業員数: 約13,900名
出資比率:
本田技研工業株式会社40%
本田技研工業(中国)投資有限公司10%
広州汽車集団股份公司50%

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