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スバル・フォレスター vs 新型エクストレイル
現行フォレスターは5代目モデルで、登場は2018年6月だった。スバルの最新プラットフォーム「SGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)」を採用した現行モデルは、2021年に大幅改良を受けている。フォレスターは北米でも大人気で、スバルを支える大黒柱である。
フォレスターをチェックする前に、まずは新型エクストレイルの価格帯から。
新型エクストレイル
S(2WD):3198800円
S(e-4ORCE):347万9300円
X(2WD):349万9100円
X(e-4ORCE):379万9400円
X(e-4ORCE 7名乗り):393万0300円
G(2WD):429万8800円
G(e-4ORCE):449万9000円
対するフォレスターは
スバル・フォレスター
スポーツ(1.8ℓターボ)4WD:330万円
ツーリング(2.0ℓ+motor)4WD:293万7000円
X-ブレイク(2.0ℓ+motor)4WD:308万円
アドバンス(2.0ℓ+motor)4WD:317万9000円
だ。スバルらしく全グレードフルタイム4WD。だから比較対象は「e-4ORCE」となる。
もっともプライスタグの軽いエクストレイルe-4ORCEはSグレードの347万9300円。フォレスターは1.8ℓ水平対向4気筒ターボのスポーツ(330万円)と比べることにしよう。
ボディサイズ比較 フォレスター vs 新型エクストレイル
新型エクストレイル
全長×全幅×全高:4660mm×1840mm×1720mm
ホイールベース:2705mm
最小回転半径:5.4m
最低地上高:185mm
スバル・フォレスター SPORT
全長×全幅×全高:4640mm×1815mm×1714mm
ホイールベース:2670mm
最小回転半径:5.4m
最低地上高:220mm
となっている。ボディサイズはほぼ同じ。最小回転半径も同じ。水平対向エンジンを搭載するスバルの常として、ややフロントオーバーハングが長めなのがフォレスターだ。どちらもアウトドアで映えるフロントマスクとなっている。また、最低地上高220mmとSUVのなかでも余裕ある数値を持っているのもフォレスターだ。
パワートレーン&燃費比較
スバル・フォレスターエンジン
形式:1.8ℓ水平対向4気筒ターボ
型式:CB18
ボア×ストローク:80.6mm×88.0mm
排気量:1795cc
圧縮比:10.4
最高出力:177ps(130kW)/5200-5600rpm
最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
使用燃料:レギュラー
タンク容量:63ℓ
トランスミッション:CVT
日産エクストレイル発電用エンジン
形式:1.5ℓ直列3気筒VCRターボ
型式:KR15DDT
ボア×ストローク:84.0mm×90.1mm
排気量:1497cc
圧縮比:8.0-14.0
最高出力:106kW/4400-5000rpm
最大トルク:250Nm/2400-4000rpm
使用燃料:レギュラー
タンク容量:55ℓ
モーター(フロント)
BM46型交流同期モーター
最高出力:150kW(204ps)/4739-5623rpm
最大トルク:330Nm/0-3505rpm
リヤモーター
MM48型交流同期モーター
最高出力:100kW/4897-9504rpm
最大トルク:195Nm/0-4897rpm
フォレスターのエンジンは、スバル最新のCB18型水平対向4気筒ターボだ。スポーツ以外のグレードは2.0ℓ自然吸気の水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド(12Vのマイルドハイブリッド)だが、スポーツは純エンジン車。4WDのリヤは、コンベンショナルなカップリング式だ。
一方の日産エクストレイルは、新開発の1.5ℓ直3VCR(可変圧縮比)ターボエンジンを搭載し、前後のモーターで駆動するシリーズハイブリッド「e-POWER」である。ボクサーターボとe-POWERの対決となるわけだ。
では、燃費はどうだろうか?
スバル・フォレスター
WLTC燃費:13.6km/ℓ
市街地モード10.3km/ℓ
郊外モード14.3km/ℓ
高速道路モード15.2km/ℓ
日産エクストレイル e-4ORCE
WLTC燃費:4WD 18.4km/ℓ
市街地モード16.1km/ℓ
郊外モード20.5km/ℓ
高速道路モード18.3km/ℓ
となり、e-POWERのエクストレイルの圧勝だ。ただし、冒頭書いたように、価格差がある。
レギュラーガソリン=170円/ℓだったら
フォレスター:12.5円/km(1km走るのに12.5円の燃料代がかかる)
エクストレイル:9.2円/km
だからその差は3.3円/kmとなる。18万円の価格差は約55000km走ると埋まるわけだ。
インテリア&ラゲッジルーム比較
インテリアは、やはり最新のエクストレイルの方が「現代的」。フォレスターは全体的にやや煩雑な印象だが、視界の良さや実際のオフロード走行を見越してのレイアウトとなっている部分もある。対するエクストレイルは、ノートオーラ、アリア、そしてエクストレイルとインテリアの質感向上が著しい。
スバル・フォレスターの前後シート
日産エクストレイルの前後シート
ラゲッジルームは?
ラゲッジルーム比較は、角度が違う写真で申し訳ない。後席はどちらも分割可倒式。充分な荷室容量を持つ。写真で見る限り、リヤにモーターを積むエクストレイルの方が高さ方向の余裕が少ない(荷室床面が高い)ように見える。
今年の下半期には、この2台のライバル関係がどうなるか? 販売台数の推移も注目していきたい。