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レース界でウェーバーを使うのは常識だった
イタリアのボローニャ地方で始まったウェーバーキャブレターは、60年代〜70年代のレース界では無くてはならいキャブレターで、数多くの有名マシンがウェーバーを装着していた。多くのマシンがウェーバーを選んだのには、当然理由があり、マシンが速く走れるからにほかならない。ではなぜウェーバーに換えると速くなるのだろうか。それは、
1、きめ細かいセッティングをすることが出来る。
2、油面の安定性が高い。
3、他のキャブレターに比べて、気温や気圧の変化を受け難い。
4、ジェットの交換が早く出来る。などがあげられる。
通常国内で見かけるウェーバーは40φ、45φ、48φ、50φ、55φがある。その中から45φに注目してみた。このサイズは非常に扱いやすい口径で、大口径になるとセッティングがシビアになる傾向があるが、45φはセッティングが出やすいとも言われている。それではウェーバー45φの中身を見ていくことにしよう。
WEBERキャブレーターは口径以外よく記号が併記される。その記号の意味を知っておくと、どのようなキャブレターなのかがわかる。
WEBER 系統別ジェット区分
セッティング前にここをキメる!!
アクセルワイヤーの張り
取り付け終わったら、これら4つの項目は確認する。アクセルワイヤーの張りは、ワイヤー部分の距離が短いと解りづらいので、アクセル自体に1cm位遊びがあればOK。
スロットルの確認
アクセルワイヤを引っ張り、スロットルバタフライが全開、全閉になっていることを確認する。全開はリンケージのストッパーに当たっていればOKだ。
スロットルアジャストスクリューの調整
一度スロットルアジャストスクリューを緩めきり、スロットルリンケージに当たるまで締め込み、当たった所からさらに1回転半〜2回転締め込む。
ジェット類の確認
エンジンを掛ける前にメインジェットやエアジェットなどがしっかり入っていることを確認する。4気筒なら4カ所全てを確認する。
このWEBER45φの記事は、令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』(毎月21日発売)に掲載された記事を引用・転載したものです。