悪意ある周囲の運転から身を護る術「最新ドラレコを読み解くキーワード」〜煽り運転検知〜

carrozzeria『VREC-DZ800DC』(実勢価格:3万4000円前後)
パイオニア・カロッツェリアから発売されたばかりの最新機種『VREC-DZ8000C』は、煽り運転を検知するとアラートを発しつつ、上書きされないように映像記録も保存する。

スペックに現れない高品位の機能

単に映像を記録するレコーダーとしての役割だけでなく、映像分析による派生機能を設ける機種はこれまでにもあった。車線逸脱による警報機能などはそのひとつで、前後方向にそれぞれカメラを備える2カメラ化がスタンダードするなか、後方車両の接近を報せる検知機能も最近の機種ではこぞって搭載されるようになっている。

ただそのレベルは、あくまで派生機能に留まっていたのが実際だ。市販の後付け用品のような、映像だけを元にして得られる情報には限りがある。新型車に備わるような、多種多様の情報を複合的に解析するシステムには比べるべくももない。

けれど、このレベルを一歩超える製品がついに市場投入された。パイオニアから発売されたばかりのカロッツェリアの最新機種『VREC-DZ8000C』は、後方のあおり運転を検知し、また急ブレーキなどを始めとする急制動検知もまた、メイン機能として大きく謳う。

そもそもパイオニアは、市販カーナビ開発の知見を活かし、車両から吸い上げる多様な情報に頼ることなく、限られた情報だけで車両の運行状況を推定する技術を保有している。その一端が垣間見えるのが本機だ。その探知レベルはごく自然で、これぞ実用に耐えるものとの印象が強い。

そもそも、煽り運転かそうじゃないかの判断には難しいものがある。一時的に前走車との距離が縮まる機会は日常的にあり、道路の運行状況次第でその意味合いも変わる。いくら映像解析技術が進んでも、悪意の読み取りは難しい。

その点、人の感じ方は敏感だ。ゆえに、実用レベルの確保には難しいものがあったが、独自のアルゴリズムを使う新開発の画像認識技術がこの壁をクリアした。昼夜それぞれのアルゴリズムが採用されているということからも、その本気度は窺い知れる。

技術的に進化し、商品としての洗練度が増すほどに、その真価は仕様書だけでは読み取れない。本機なども、その最たる例と言えそうだ。

異常な接近を感知すると、ディスプレイによるアラートの発令と共に、イベントモードとして記録を保存する。
煽り運転の探知は、「標準」と「高」感度のほか、オフモードも選べる3段階を任意で選択できる。

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