日産自動車が山口市と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害対応力強化に関する連携協定」を締結

10月3日、日産自動車ならびに山口日産自動車、日産プリンス山口販売は、山口市(山口県)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害対応力強化に関する連携協定」を締結した。

災害による停電発生時は日産リーフ等のEVを無償で貸与。日産の電動化アクション「ブルー・スイッチ」としては192件目の取り組み

日産自動車ならびに山口日産自動車、日産プリンス山口販売は、10月3日に山口市(山口県)と「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害対応力強化に関する連携協定」を締結した。

この協定は、脱炭素社会の実現に向け、電気自動車(EV)の普及を始め、EVを活用した再生可能エネルギーの利用促進や市民サービスの向上を図る連携協定で、山口市で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から「日産リーフ」等のEVを電力源として貸与し、災害対応への協力も行う。なお、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の「ブルー・スイッチ」活動としては192件目の取り組みとなる。

山口市は令和3年12月に発した「山口市ゼロカーボンシティ宣言」により、再生可能エネルギー等の利用設備の導入促進などの地域脱炭素の取り組みを推進している。また、市民が安心して暮らせる災害に強いまちづくりを目指し、地域の防災拠点への太陽光発電設備や蓄電池等の導入など、防災対策の取り組みを着実に進めている。

一方、日産自動車は、EVならではの新たな価値やワクワクを提供し続けるとともに、2018年5月より、EVの普及を通じて、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社とともに推進。また、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言し、電動化をリードしながら、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」、そして山口市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進において、双方の取り組みに互いが賛同し、同協定を締結する運びとなった。「電気自動車を活用した脱炭素化及び災害対応力強化に関する連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要と主な連携内容】
(1)電気自動車及び再生可能エネルギーの普及促進
・市が主催するイベント等において、EVの車両展示や電力を供給することでEVの普及促進に努める。
・太陽光発電設備とEVを組み合わせ、再生可能エネルギーの普及促進を図る取り組みを行う
(2)災害時の支援
・災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等に、販売会社の店舗に配備している「日産リーフ」等のEVを無償で貸与し、EVから電力供給をおこなう
(3)環境教育
・EVを活用した環境啓発活動を通じて市民の環境意識向上に努める
(4)その他、協議し必要と認める事項
「日産リーフ」を活用した脱炭素化、災害対応力強化イメージ図

山口市と日産自動車は同協定締結を機に連携を強化し、EVを活用した、環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進することで、美しい自然環境を未来に残すとともに、EVの普及を通じた、防災等の地域課題の解決や脱炭素社会の実現を通じて、SDGsの達成につなげていく。

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