秋こそ愛車のケアの季節 労りケアの基本 〜外装編〜

シャンプー掛けでも落ちない汚れは、コンパウンドで磨く前に、化学的な効能を試したい。リンレイ『ウルトラハードクリーナー 水アカ・ウロコ・ウォータースポット用(実勢価格:1480円前後)はその名の通り、頑固な汚れにこそ効く。
愛車のコンディションを保つうえで、夏場は鬼門なのはいうまでもない。繰り返される日差しと豪雨に直接さらされる外装は、見えない所でもダメージが蓄積する。コンディションキープを図るなら、秋の適切ケアこそ肝要だ。

頑固な汚れ、放置はキケン

過酷な夏は身体にも多くのダメージを残すように、厳しい気候ゆえのストレスは車体にも大きく掛かる。その痕跡は、傍目で見るより深淵に蓄積されがち。うっかり見過ごしたままだと、後にも尾を引くダメージとなって残ってしまう。身体のケアと同様に、ダメージ後のケアこそコンディションキープのカギとなる。

高温に達する強い日差しと集中豪雨を一身に受ける外装部は、とりわけ気遣う部分が多い。雨と一緒にボディに付着したさまざまな汚れは、乾いたあともそのまま残り、そして高温の強い日差しで焼き付けられた状態にもなる。繰り返されればそれはシミとなり、表面被膜を浸透するケースもまま起こる。路面の汚れを拾った雨水にも多くされされるホイールまわりなども、ブレーキダストの汚れと相まって、ボディ以上に厳しい現場となりがちだ。

こうなってしまうと、通りいっぺんのいつもの洗車では対処し切れない。念入りにシャンプー掛けしたとしても、焼き付いた汚れはなかなか落ちきらず、その念入りさが逆に洗車キズとなって残るおそれもあるため、頑張ればいいってものでもない。

ホイールの汚れも、過酷な熱が加わっていつも以上に落としづらい。ボディ同様のシリーズ、リンレイ『ウルトラハードクリーナー ホイール&タイヤ用(実勢価格:1480円前後)』は強力効果に定評がある。

となればあとは削るだけと、コンパウンドに頼る向きもあるが、それは得策とは言えない。それまた有効な手段ながら、手順としては最後の最後に残しておくべだろう。

よりオススメなのが専用薬剤を使い、化学作用に頼ること。特殊なケミカル効果でボディへの定着を弱めれば、特に力を掛けることなく汚れの除去も可能になる。とかく頑固な汚れほど、力を掛けたゴシゴシ洗いによる二次被害が怖い。力に頼らず、化学効果と融解の時間こそ、二次被害を呼ばないコツにもなる。

当然この手の薬品は、その攻撃力の分、元々あった保護被膜をも取り除きがちなので、汚れ除去後もそのままにはできない。プレーンな状態までリセットした後は、間を置かずに即効処方で保護被膜も新設したい。強力な汚れ落としは事後のコーティングもセットで。これもまた、ダメージケアの鉄則でもある。

元が黒いためにダメージが目立ちにくいものの、タイヤだって紫外線の影響を色濃く受ける。リンレイ『ウルトラハードコーティング タイヤ用(実勢価格:987円前後)』は、エアゾール式のスプレーで処理もあっという間。

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