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気になる生産枠は8月まで満杯、オーダー再開はお盆明けあたり?
まずは気になる納車の状況だが、決して芳しくはないものの、徐々に出荷ペースは早まりつつあるようで。と言うのも最近のトヨタは、約1年間で生産できる量に対してオーダーを受けるという体制が基本で、生産できる量をオーダーが超えてしまうと次の準備段階が完了するまでオーダーをストップする傾向にある。#40もその例にもれず、だから昨年の誕生から2日後に受注停止となったのもそのせい。なのでリアルタイムの現状では、オーダーストップ状態となっているケースが多いようだ。
ただしその生産準備がそろそろ整いそうな気配も漂っていて、一時期生産が停止されていた#40に関しても、この春から生産と出荷が再開に。最近では納車のペースも上がってきているようで、待望のオーダー再開は今年のお盆明けくらいになるのではという見解がウワサされるようになってきた。
ちなみに現状で販売されているグレードは、アルファードでは2・5Lガソリン車のZが、ヴェルファイアでは2・5LハイブリッドZプレミアが第1位。エグゼクティブラウンジに関してはやはり価格面でのハードルが高いこともあるが、そもそも生産台数に限りがあることで販売台数は少なめ。またアルファードとヴェルファイアの比率だと、2024年1月〜6月の登録台数で5対1くらいの割り合い。現状ではアルファードを選ぶ人が優勢だが、その同じ時期でヴェルファイアは約1万3000台が登録されているから、今後の生産ペースが上がればその差は徐々に埋まりそうな雰囲気だ。
また販売店の肌感からは、やはり#30からの乗り換えが多いよう。乗り換え組の多くは、ある程度のカスタマイズを念頭に入れているケースも多く、モデリスタバージョンをオーダーする人も少なくない。選択するオプションに関しても、せっかくいいクルマに乗るんだからケチらずにいいモノを追加したい、という考えの人が多いそうだ。また購入者の中心は圧倒的にファミリー層。ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカがやや人気優勢。
■新車販売人気グレード
アルファード
1位 Z 約70%
2位 ハイブリッドZ 約20%
3位 エグゼクティブラウンジ 約5%
ヴェルファイア
1位 ハイブリッドZプレミア 約60%
2位 Zプレミア 約30%
3位 エグゼクティブラウンジ 約5%
中古市場もなかなかに盛況、ただし価格は新車とほぼ同じ!
順調、堅調な印象の#40新車市場だが、中古車市場の状況は? 中古車店などでリサーチをすると、アルファード、ヴェルファイアともにそれなりの台数が出ている。#40発売直後には2000万円に迫るほどの超プレミア価格で話題になったが、2024年に入ってからは価格帯も落ち着いてきたようで。とは言え中古車であっても新車とさほど変わらない価格が付いているため、気軽に手を出せる状況になるのはまだまだ先になりそうな気配。
新車販売台数が多いアルファードの中古車は、そこそこ球数が増えてきているというのが最近の実感だ。某サイトではざっと200台オーバーの中古車がアップされていて、グレードなどにもよるが価格は750〜1500万円程度で推移している状況。ヴェルファイアに関しても100台以上が販売されていて、こちらも900〜1300万円程度とほぼ新車価格と変わらない値が付いていた。
いずれにせよまだまだ高値の#40中古車市場だが、発売からまだ1年しか経過していないこともあるため、低走行距離車や新古車といった状態の良い車両がその中心になっている点はメリットか。新車の納車待ちが長く、待ちきれないという場合にはそうした良コンディション車の購入を検討するのもありかもしれない。純粋に買いやすい中古車として市場に#40が行き渡るようになるには、年次改良やマイナーチェンジなどを含め、あと数年は必要になりそうな状況だ。
2024年次改良は夏〜秋頃を予定、Xグレード投入で勢い倍増!?
かねてからウワサになっていたのがXグレードの登場。当初は2024年の6月ごろに発売とも言われていたのだが、これがいよいよこの夏から秋の8〜10月にラインアップされてきそうな気配が濃厚なのだ。
このXグレード、レンタカーやKINTOを見据えたグレードとなるようで、一番の魅力はその車体価格が#40の中で最も低く設定される予定だということ。現状の#40では福祉車両のウェルキャブとして540万円のZグレードが設定されているが、新たに誕生するXグレードはそのZグレードよりも価格が安くなる見込みだという。購入をより検討しやすくなる価格帯であれば、#40の勢いはさらに大きく加速しそうだ。
ちなみにこのXグレード、正確な情報はまだ不明だが、18インチホイールやファブリックシートが採用されるほか、2列目のベンチシートが選択できるようになる可能性が。またディスプレイオーディオは9・8インチへと現状よりひとまわり小さくなるほか、LEDシーケンシャルターンランプが不採用となるなど、必要な安全装備は残しつつ、装備を簡略化したスペックとなる様子。それでも車体価格が引き下げられて、ベンチシートが追加されるといった内容は、特にファミリー層にはありがたいハナシ。Xグレード、要注目だ。
またこの年次改良を経て、PHEVモデルが追加される可能性も大。ユニットはハリアーやRAV4に採用されるものと同様になりそうで、こちらの動向もぜひチェックしておきたい。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年9月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]