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さらに高くなる車高! 超ハイト系登場
背の高いクルマは売れない、などというそれまでの定説を木っ端微塵に破壊した、初代ワゴンRの大ヒット。一方、1994年にホンダからオデッセイが登場すると、日本にミニバンブームが巻き起こった。さらに2000年代に入ると、アルファードやステップワゴンなど、背の高いスペース重視のミニバンに人気が集まっていった。
このような時代背景のなか、新時代の軽自動車として、もっと背が高くてもいいのでは……、あるいは人気のミニバンの要素を盛り込んでみては……、と考えるのも無理はなかったのかもしれない。そしてそれを具現化するクルマが登場する。
それが2003年に登場したダイハツのタントだった。全高1.7m超えと超ハイトで、短いノーズとリアスライドドアを備えるフォルムはまさにミニミニバンといった雰囲気。室内高は1.3mオーバーで、2Lクラスのミニバン並みと、圧倒的な室内スペースを誇っていた。
初代タントは大ヒット。スズキも2008年、同コンセプトのパレット(現スペーシア)を登場させ、ホンダも2011年にNボックスで続いた。
超ハイト系軽自動車は、現在一大勢力となり、欠かせない軽自動車として君臨している。
独自に進化を続けるワゴンRの兄貴分
空前のヒットとなった初代ワゴンR。大ヒット車に付き物と言えば「派生車」だ。ワゴンRの派生モデルとして登場したのが1997年のワゴンRワイド。その名の通り、ワゴンRの拡幅版で、イメージはワゴンRそのもの。軽自動車ではないので、エンジンは1L(後に1Lターボを追加)、5人乗りが可能だった。登場からわずか2年後にフルモデルチェンジされ、ワゴンR+に車名を変更。新規格となった2代目ワゴンRをベースとするが、拡幅版にとどまらない大きな変更を受けた。車名は2回変更され、ワゴンR+→ワゴンRソリオ→ソリオと変遷した。2010年にモデルチェンジされてスライドドアを新採用。2016年にはソリオと同じコンセプトのダイハツ・ルーミーが登場し、コンパクトカーのなかで存在感を放っている。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年10月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]