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ゲームの世界が現実になる日は近い!? クルマ社会の未来がはっきり見えた
まるで仮想現実の世界に入り込んでしまったのか?
日産ブースにやってきた我々を驚かせたのは、まるでCG(雑誌「カーグラフィック」ではなくコンピューターグラフィック)で作り出した、黎明期のまだ処理能力の低かった時代のポリゴンのようなコンセプトカーの数々だ。その理由は直線デザインがもたらす印象に尽きるのだが、南米のジャングルではなくゲームの世界に入り込んでしまったかのような錯覚に陥った。これは罠に違いない……。もしかすると日本の伝統「折り紙」がモチーフかもしれないが。
スタイルワゴンにとってもっとも気になる「ハイパーツアラー」は、事情に詳しい現地関係者によると「プレミアム電動ミニバン」とのこと。これのまま市販されることはないと信じたいが、次期型エルグランドにつながるのかは謎のままである。
我々取材班は、今後も正体を突き止めていく所存だ。
ワクワクするこのフォルム、MAZDA魂動フォルム
ジャングルならぬ会場の奥地へと進んだ我々取材班はとんでもないものを目撃。突如現れたそれは、我々を誘惑し、心を奪おうと襲い掛かってきた。
豊満な張り出しと、引き締まったウエスト。そのコークボトルのように魅惑的なボディは見る人を魅了するばかり。あまりのセクシーさに、「子供には刺激的すぎるから」と教育団体からのクレームが入らないことを願わずにはいられなかった。
ちなみにヘッドライトをリトラクタブル式とした理由は「カッコいいから」というから、その曇りのない心に驚くしかない。
そんな「アイコニックSP」は、人々を刺激する美しいボディに加え、肉体の内側に秘密兵器を秘めていた。それはロータリーエンジン。なんと2ローターのエンジン(16C?)を発電機として使うプラグインハイブリッドなのだという。
多面性豊かなモビリティで期待が高まるクルマの未来
「新型ハイエースの日本投入はまだなのか?」「bBのシート沈み込み機能は快感だった。またやって」「ファンカーゴを復活させろ!」
トヨタブースで取材を続ける取材班の耳には、ユーザーから多くの声が聞こえてきた。それらひとつひとつに個別で答えることはないが、ひとつだけ言えるのは「とにかくトヨタブースを見てよ」ということである。「KAYOIBAKO」というかつてのbBみたいな小型の箱型電気自動車をはじめ、ランクルのEV版を示唆する「ランドクルーザーSe」、EVピックアップトラック「EPU」、さらには値段を抑えたハイラックスのベーシックタイプと言われる「IMVP」など多くの車両を展示。すでに海外での市販が予告されているIMVOをはじめ、このうち何台かはデザインを現実的なものとしつつ実際に市販される可能性も高そうだ。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年12月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]