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ランクルプラド後継がついにデリバリースタート!
新型250シリーズのプラットフォームは、レクサスLXやランクル300と同じ「GA-F」を使い、兄弟車であるレクサスGXと同じ直線基調でありながらも、ランクルにふさわしい雰囲気を醸し出している。過去のランクルの知見を取り入れつつ、モダンで新しいランクル像が追求された。
外観は、タフなオフロードを走破するため、機能性が追求されている。ボンネットの中央を低く、ヘッドライト上側を高くすることで、視認性を向上。また、ボディ四隅の角を面削ぎすることで、狭い場所での取り回しに配慮している。サイドでは、前後ドア下のベルトラインを低くすることで、ボディ側面ののぞき込みが可能になっている。これは、1984年登場のBJ70由来であり、さらに、ヘッドライトを高く中央に寄せることで、枝などの破損から防ぐ手法も過去モデルから受け継いだ。
伝統のラダーフレームを使いつつ、高剛性化と軽量化も図られている。必要な箇所に必要な素材、板厚を適用する非線形テーラードウェルドブランクや超ハイテンションスチール、溶接の増し打ちなどの採用により、先代プラドよりも150%高剛性化を実現。サスペンションは、フロントがハイマウント・ダブルウィッシュボーン、リアがトレーリングリンクで、ホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きにくさ)は、プラドよりも10%向上(SDM装着車はさらに10%増し)し、大きなコブ路面や斜面などの走破性を向上している。
インパネは、直線を基調としたタフさを感じさせる造形で、操作系にはトグル式やプッシュ式、ダイヤル式など機能に応じて異なるスイッチとすることで、ブラインドタッチがしやすくなっている。
搭載されるパワートレーンは、204PS/500Nmを誇る2.8Lディーゼルと、163PS/246Nmを発揮する2.7Lガソリンで、前者には8速ATを、後者には6速ATを組み合わせた。新開発の8速ATは、リニアな加速が得られ、オフロードから高速道路までストレスのない走りを引き出すという。
走りでは、電動パワーステアリングの採用によりオン、オフロードを問わず扱いやすく、低速域での取り回しの良さや高速道路などでの車線中央維持機能の実現にも寄与している。さらに、スイッチ操作でフロントスタビライザーのロック/フリーの切替が可能な「SDM」をランクル初採用。オフロードでの悪路走破性と乗り心地の良さを両立。そのほか、オフロード走行支援として「マルチテレインセレクト」やトヨタ初採用の「バックアンダーフロアビュー」などにより、シーンに応じて安心・安全な走りを享受できるはずだ。
グレードは3種類、エンジンは2つ
GX(520万円) ディーゼル
250のエントリーモデルがこのGX。5人乗り&ディーゼルだけの設定。内装色はブラックのみでシートはファブリック。ヘッドライトが3眼リフレクター。DAは8インチ。
VX(630万円) ディーゼル
GXより110万円アップ。7人乗りとなり、ZXの専用装備が付かない(一部OPで選択可能)。シートは本革で、DAは12.3インチ。VXのみオプションで丸目が選べる。
VX(545万円) ガソリン
全グレードの中で唯一の2.7Lガソリンエンジン搭載車。本革シート、12.3インチのDAなど、装備はGXより充実していて価格差は+25万円。燃費が7.5km/Lなので気にする人は要注意。
ZX(735万円) ディーゼル
ランクル250をフル機能で使いたい人はZX一択かも。装備の充実はもちろんのこと、アクティブ系の走行機能に大きな差がある。さらに丸目をオプションでも選択できないのも注意。
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