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都会的で躍動的なメイングレード【CORE】
シュモクザメをモチーフとした「ハンマーヘッド」デザインとともに、ボディとグリルを融合させたシームレスな「スピンドルボディ」を「CORE」に採用。最近のトヨタ、レクサスが使う手法で、先進的でスタイリッシュなムードを放っている。グリル下の開口部を横基調としてワイド感を演出するとともに、掘りの深さを感じさせるバンパー両サイドのエアロ形状も目を惹く。アルミホイールは細身のスポークで、都市部などの街中で映えるはず。




オフ感高めの無骨なルックス【ADVENTURE】
「Life is an Adventure」というデザインキーワードを最も体現したタイプで、ワイドトレッド化とラギッド感のある専用のアルミホイールとアーチモールが与えられている。バンパーやフロントグリルのデザインはシンプルながらも力強さを抱かせ、「ハンマーヘッド」のフロントフードを高くすることでタフさを強調している。前後のスキッドプレートもSUVらしい力強い造形で、キャンプやマリンスポーツなどのアウトドアで映えそうだ。




見た目も機能も走りを重視【GR SPORT】
水平基調で大開口を備える「Functional MATRIXグリル」を進化させ、グリル内にエクストラ開口を配置し、低速時の冷却風量を確保。フロントバンパーサイドの大開口部も含めて「GR SPORT」らしいスポーティと機能性の高さを表現している。とくにコーナリング性能を引き上げるため「CORE」よりも20mmワイドトレッド化し、アーチモールは+12.5mm、タイヤは+10mmワイド化。フロントリップスポイラーや軽量アルミホイールも専用になる。




パワートレインは2つを用意
パワートレーンは、PHEVとハイブリッドのみで、純内燃機関(IEC)、つまり純ガソリン車は未設定になる。排気量などのエンジンの詳細は明らかにされていないが、従来型と基本的に同じだという。第6世代のシリーズパラレルハイブリッドの搭載が最大のポイントだ。容量を30%高めた水冷式駆動用バッテリーをはじめ、高電圧に耐えられるシリコンカーバイド半導体をフロントアクスルに配置する。駆動伝達系の損失低減による小型、軽量化により高効率化を図っている。PHEVのEV航続距離は、95kmから約1.5倍の150km(開発目標値)に伸張し、出力も12%向上する。ハイブリッド車もモーター出力やレスポンスを引き上げ、よりスムーズな走りを可能にする。



島(アイランド)をイメージした先進的なインテリアデザイン
デザインテーマは「アイランドアーキテクチャー」で、各機能を島のように配する。水平基調とインパネ上辺を40mm下げることで、前方視界を高めている。SUVらしい力強さを表現するワイドなセンターコンソール両端に「ヒルディセントコントロール」やモニターの映像を切り替える「VIEW」スイッチやUSB端子などを配置。インパネ中央のエアコンレジスター下には、ワイヤレス充電をはじめ、両サイドに「ドライブ」と「EV」モード、「トレイル」と「スノー」と「ノーマル」の走行モード切替スイッチを用意する。スクエアなメーターには、ナビの表示も可能だ。音声操作、カスタマイズに対応する新世代マルチメディアを担うセンターディスプレイも注目点。





STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年7月号 No.355より
