多くのクルマが、標準装備などの違いによって細分化しているグレード。最も安い入門グレードでコスパを狙うか、豪華装備を求めて上級グレードを選択すべきか。人気のコンパクトSUV、トヨタ・ヤリスクロスのグレード体系はどうなっているのか。各グレードを徹底比較。まずは最上級グレードのZ系。
装備満載の最上級グレード、Z系。18インチや内装2トーンが標準だ。
独自の灯化類や18インチ、本革ステアリング&ノブ、メーターなど、見た目の違いが多数あるZ系。シートヒーターや間接照明、電動シートなどが標準で、先行車や対向車に配慮したハイビーム点灯を行う実用機能がオプションで選べるのもZ系だけ。
G系共通も多く、LEDヘッドライトや18インチ、デイライトはG系でもオプションで追加できるが、それら合計は約15万5000円。
▶ヤリスクロスの装備・グレードの違い、価格などがわかる総点検記事シリーズはこちら
Z系とG系の車両の価格差は19万円。つまり、僅か3万5000円でそれ以外が付くとなると、Z系を選んだ方が断然お得だ。
ただし最上級といえど内装の質感はお世辞にも高くはない。シートやインパネ、内張りのツートーンの配色には意見が割れており、強い樹脂感による安っぽさはZ系でも拭えない。
■車両本体価格■
HYBRID Z
【2WD】 258万4000円
【4WD】 281万5000円
GASOLINE Z
【2WD】 221万円
【4WD】 244万1000円
大きな違いは前後ライト
Z系グレードの注目はこちら!! 外装編
【デイタイムランプ】
デイタイムランプ(DRL)はレンズ全体が光る専用品。DRL用のLED6灯とは別に、ウインカー用LED6灯が縦長に装備。ホワイトとオレンジの切り替え式だ。
【フロントグリル】
フロント正面にあるアッパーグリルが艶感の高いピアノブラック仕様と、パッと見の高級感が違う。ナンバー下のロアグリルは他グレードと同じ未塗装ブラックのまま。
【18インチ ホイール】
Z系は18インチの切削光輝アルミホイールが標準装備。タイヤはダンロップ・エナセーブEC300+。若干太いが、最小回転半径は全車一律の5.3mとなる。
【ロゴプレート】
後席側ドアの根元に車名ロゴがプレートで入るのは、ZとG系のみ。選択カラーで仕様が変わり、ゴールドは2トーンボディの一部でしか選べない稀少な仕様。
Z系グレード注目はこちら!! 内装編
【シート】
意見が大きく割れているシートは、ブラウン合皮+ツイード調ファブリックのツートーンのみ。さらに、背面ポケットが標準となるのはZのみ(ただし助手席側のみ)。
【4:2:4分割シート】
Z&Gの後席は、中央をドリンクホルダー兼アームレストとして使える4:2:4の可倒式。長尺モノを積む際にも便利だが、後席の背面リクライニング機能はなし。
【メーター】
視認性の高い専用オプティトロン。通常4.2インチとなる中央ディスプレイが7インチに。ここに写す情報の一部は大画面のディスプレイオーディオにも表示可能。
【LED照明】
シフトノブ先の小型コンソールボックスや前席足元、そして前席インサイドドアハンドル上部に、空間の雰囲気を高めるブルーの間接照明が標準で備わる。
Z系グレードの注目はこちら!! 機能編
【電動シート&ヒーター】
電動シートは運転席のみ標準。上下前後等6ウェイで微調整可能。さらに前席両席にはシートヒーターが標準(温度調整はできず付けるか消すかの、単純な操作のみ)。
【6:4分割ボード】
WDだけの限定となる便利機能が、荷室フロアの6:4分割機能。フロアの高さを2段階、かつ左右で変更可能と、積む荷物にあわせ使い分けができる。
【AHS】
「アダプティブハイビームシステム(AHS)」は、対向車や先行車に対しハイビームの一部だけ遮光。Zのみオプション。ヘッドアップディスプレイとのセット。
気になる燃費は?(WLTCモード)
【2WD/HYBRID】
27.8㎞/ℓ
【4WD/HYBRID】
26.0㎞/ℓ
【2WD/GASOLINE】
18.8㎞/ℓ
【4WD/GASOLINE】
17.4㎞/ℓ
他にもこんな違いがあります!!
●サンバイザーに、バニティミラー・チケットホルダーだけでなくLED照明も装備 ●助手席下に引き出し式アンダートレイが装備 ●アクセサリーソケット(シガソケ)が2個標準 ●エアコン通気口がピアノブラック(G系共通)
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
キーワードで検索する