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実証背景と概要
Honda、ヤマト運輸の両社は、2023年6月から、Hondaが2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:(エヌバン イー)」を用いた集配業務における実用性を検証するなど、サステナブルな物流の実現に向けた実証を進めている。
一方、EVを導入するうえでは、充電による待機時間や、夜間の一斉充電による電力使用ピークの偏りなど、さまざまな課題があり、交換式バッテリーの有用性が期待されている。
今回の実証で使用されるHondaの「MEV-VAN Concept」は、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する、軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再エネ電力を充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献する。なお、MEV-VAN Conceptは、東京ビッグサイトにて開催される「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のHondaブースにて、イベント専用の特別デザイン車両が展示される予定となっている。
■実施概要
開始時期:2023年11月
車両台数:1台(順次、複数台での実証予定)
実施場所:群馬県内
実証概要
(1)集配業務における実用性や車両性能
- バッテリーレイアウトを含む集配業務における車両の使い勝手や、航続可能距離などバッテリー交換作業と現場オペレーションの両立性
- 登坂時や積載量の多い場合など、集配業務におけるさまざまな条件下で必要とされる動力性能
(2)太陽光発電による再エネ電力の有効活用
(3)交換式バッテリー運用における各種基礎データの取得・検証
- 集配業務を通じたバッテリーの耐久性
- 日々の集配業務における車速、アクセルやブレーキなどドライバーの運転操作や、空調による電力消費量、走行後の充電量や充電時間帯などの各種基礎データの取得
- 複数のEV運用を想定した充電オペレーションとエネルギーマネジメントの実現性