ams OSRAMは、車載用LEDのマーケットリーダーとして、Oslon Black Flat Xファミリーの投入により、業界に向けて強いメッセージを発信している。リードフレームを使用したこの製品は、業界随一の明るさ性能を提供し、主に自動車のロービームおよびハイビームなどに使用されることを想定している。
自動車用照明は、最新技術により多様化しており、特にLED技術の発展がさらに新たな可能性をもたらしている。LEDは、最小限の設置スペースで優れた明るさを発揮するため、メーカーは照明ソリューションの設計に大きな自由度が得られる。
ams OSRAMの自動車外装品マーケティングマネージャーであるPhilipp Puchinger氏は、次のように述べている。
「Oslon Black Flat製品ファミリーは、長年にわたり高品質でありながらコスト面でも最適化されたヘッドランプ設計の理想的なソリューションであり続けてきました。Oslon Black Flat Xラインの2つの新製品により、ams OSRAMは自動車用照明におけるイノベーションリーダーシップを再び発揮します」
表面実装可能なこの製品は、標準的な生産工程で特に容易な取り扱いが可能。1チップタイプは、1Aで460lmという市場をリードする明るさ性能に加え、3.75mm×3.75mmというコンパクトなサイズが特徴。また、このLEDシリーズの特長であるQFNパッケージ構造により、放熱対策にも有利。システムによっては、ヒートシンクの大幅な小型化、もしくは完全に排除することも可能。製品パッケージのもう一つの特長であるリードフレームにより、市場で普及するセラミックパッケージに対し、非常に低い低レベルの熱抵抗(Rth)を実現している。特殊な酸化チタンの封入と合わせて、LEDのブラックパッケージにより1:200の高コントラストや、カラーオーバーアングル(色度の角度依存性)の均一化を実現している。
Oslon Black Flat Xファミリーは、1チップタイプと2チップタイプから提供を開始する。2022年中頃に、マルチチップタイプの製品が拡充される予定。