マグナパワートレインのプレジデントであるTom Rucker氏は「特に市場での人気が根強く、ピックアップトラックがフル電動化される最後のセグメントのひとつである北米の自動車産業では、いま、EtelligentForceにとって極めて重要な時期に来ています。このパワフルなBEVシステムは、従来の3/4トンおよび1トントラックの機能と実用性を維持しながら、電動駆動の環境上の利点を提供することができます。将来に備えたソリューションをいま、関係者と共有できることを嬉しく思います」とコメントしている。
EtelligentForceは、フロントにMagnaのeDriveを、リアにeBeam電動ビームアクスルを装備している。最大14,500ポンド(約6500kg)を牽引できる高ペイロード車両向けに設計、同セグメントのエンジン仕様車と同等の性能を発揮する。最高出力は、リアeBeamが最大430kW〜250kW、フロントeDriveが180kW。従来のビームアクスルからの代替が可能であり、既存のサスペンションおよびブレーキシステムに対応、高コストになりがちなトラックプラットフォーム再設計は不要。これらの利点は、同車両セグメントの電動化シフトを簡素化するのに役立つ。
電動パワートレインは従来のICEパワートレインよりも可動部品が少なく、EtelligentForceはメンテナンスの頻度が低くなることから、車両寿命全体にわたって、所有者に直接的なメリットをもたらす。Rucker氏は 「マグナのパワートレイン電動化機能及び小型トラック製品のエンジニアリングと製造に関する深い専門知識が、トラック市場の理解という点でマグナを際立たせています。EtelligentForceは、建設現場であろうと、お気に入り の休暇先に向かう道中であろうと、企業と消費者のトラックの利用を可能にすると同時に、排出ガス削減に寄与します」と付け加えている。
また、車両電動化への勢いが加速する中、マグナはミシガン州トロイの米国本社に新しいEVセンターを設置し ている。専門チームが、他EV製品に加えて、2025 年から北米のEV市場で生産できるように EtelligentForceソリューションの準備に専念する。