当該機は、高出力でありながらクリーンで低燃費の新型エンジンを搭載したほか、油圧システムなどのパワーロスを徹底的に低減することで作業量と燃費効率の向上を図った約14年振りのフルモデルチェンジ機。新型エンジンの採用によるエンジン出力アップのほか、油圧制御システムの最適化を図り、操作性を向上させることで、生産性が12%(※1)向上している。
※1.従来機(PC2000-8) パワー(P)モード比(90°旋回掘削積み込み作業時)
従来のパワーモードとエコノミーモードに加えて高負荷作業に適したパワープラスモードを新たな作業モードとして追加設定したことで、作業現場に応じて生産量と燃費効率のベストな状態で作業が可能。また、新たに採用したダブルシーリング構造の油圧シリンダーはスクレーパとサブダストシールの追加により油圧シリンダー内へのダスト侵入を防ぎ、よりクリーンで信頼性の高い油圧回路を実現している。
さらに、砕石・鉱山の過酷な作業現場におけるオペレーターの安全で快適な作業のサポートとして360°周囲監視用KomVision(機械周囲カメラシステム)や45度油圧式昇降階段、快適なヒーター機能付きハイバックエアサスペンションシートを新たに標準装備した。オペレーターの安全・作業性向上、疲労軽減に貢献する。
PC2000-11R (バックホー) | PC2000-11R (ローディングショベル) | |
運転質量/機体質量 | 201,400〜205,700kg | 196,400kg |
エンジン定格出力:ネット(JIS D0006-1) * 冷却ファン最低回転速度時の値 | 780kW(1060ps)/1800rpm | 780kW(1060ps)/1800rpm |
バケット容量 | 12.0〜14.0m3 | 11.0m3 |
バケット幅 | 2,890〜3,020mm | 3,510mm |
全長 | 17,030mm | 13,075mm |
全幅 | 7,685mm | 7,685mm |
全高 | 7,135mm | 7,560mm |
後端旋回半径 | 5,980mm | 5,980mm |
発売年月:2022年1月
公表価格:都度見積もり
販売目標:2台/年(国内のみ)
主な商品の特徴
■1.環境性、経済性
・自社開発の高出力SAA12V140E-7エンジン搭載
大幅にパワーアップした新型SAA12V140E-7エンジンの採用で、ハードな作業もストレスなくパワフルにこなす。
・パワープラス(P+)モードの追加で作業モードがさらに進化
定評ある作業モードがさらに進化、従来のパワー(P)モードとエコノミー(E)モードに加え、作業量が大幅に向上するパワープラス(P+)モードを追加。さらに、エコノミー(E)モードも2段階選択できるので、作業に応じてよりきめ細かな設定が可能。作業に最適なモードを選択することにより、生産量と燃費効率のベストな状態で作業が行える。
■2.信頼性
・Kprimeツースシステム装着バケット
ツース形状の最適化やハンマレスピンによる交換容易化を図ったKprimeツースシステムを標準装備し、信頼性と生産性が向上した。
■3.安全性・快適性
・油圧式昇降階段
45°の角度で展開する油圧式昇降階段により、安全で容易に車体へアクセスできる。ロックレバー自動ロック機能により、階段が格納されていない場合には走行および作業機の作動はしない。
・快適なヒーター機能付きハイバック エアサスペンションシート
オペレーターに伝わる振動を極力小さくソフトにして疲労を軽減する。体重・体格に合わせてクッションの硬さ、シートの前後・上下スライド量を調整することが可能。シートはアームレスト付レバーコンソールとの一体型で、 オペレーターにとって最適な作業姿勢での操作をサポートする。
■4.ICT
・KomVision(機械周囲カメラシステム)標準装備
車体に設置された7台のカメラで、機械周囲の映像をモニター画面に表示できる。オペレーターはKomVision モニターと増設されたリヤモニターにより、機械周囲の状況や安全をキャブ内で確認することが可能。