ルネサス:産業用機能安全ソリューションを拡充し、RAマイコン用セルフテストソフトウェアと、RXマイコン用PROFIsafeソフトウェアを提供開始

マイコン向け産業用機能安全ソリューションを拡充
ルネサスは、機能安全に関する国際規格IEC61508に準拠した業界最先端の機能安全ソリューションを、RAマイコンおよびRXマイコン向けに拡充した。

 Arm CortexベースのRA2、RA4、およびRA6シリーズ向けには、SIL3(注1)認証済みセルフテストソフトウェアの提供を開始した。これは、Cortex-M23およびCortex-M33ベースのマイコンとしては、業界で初めてのSIL3認証済みのソフトウェアとなる。また、RXマイコン向けには、産業イーサネット通信規格PROFINETの機能安全対応版ソフトウェアPROFIsafe(プロフィセーフ)のSIL3認証済みアプリケーションソフトウェアを提供開始した。これらの機能安全ソフトウェアは、世界有数の機能安全認証機関であるテュフ ラインランドによって認証されている。これらにより、機能安全規格に準拠した産業機器の開発負荷を軽減し、開発期間の短縮と開発コスト低減が可能になる。

ルネサスのIoT・インフラ事業本部のSenior Vice PresidentであるRoger Wendelken氏は次のように述べた。
「あらゆる規模の、あらゆる地域の企業が、機能安全要件に対応するためのサポートを求めています。ルネサスは、お客様の迅速な市場投入をサポートするために、マイコン向けの認証済みソフトウェアソリューションを提供することで、産業機器の機能安全対応をリードできることを誇りに思います」

 テュフ ラインランド ジャパン、機能安全の担当部門であるインダストリー&サイバーセキュリティ事業部 部長、中尾征嵩氏は次のように述べた。
「今回ルネサスのソリューションに加わった診断ソフトウェアは産業用に採用が進むArmコアに対応したもので、テュフ ラインランドが機能安全認証を発行しました。難易度の高いプロジェクトでしたが、関係者皆さまの努力が機能安全認証に結実したと考えています。新たな診断ソフトウェアが機能安全製品開発の効率化に資することによって、今後の機能安全市場の拡大の一助となることを期待しています」

RAマイコン向け認証済みセルフテストソフトウェア

 現在、マイコンを使用してセーフティクリティカルなシステムを構築する場合、デバイスレベルの診断機能を提供することが要求される。本セルフテストソフトウェアは、CPU、ROM、RAM用の診断機能を含んでいるため、ユーザはシステム全体の認証を行う際に使用することができる。今回、Arm Cortex-M23およびCortex-M33ベースのRA2、RA4、およびRA6シリーズ向けに、本ソフトウェアの提供を開始した。

RXマイコン向けPROFIsafeアプリケーションソフトウェア

 ルネサスはすでにRXマイコン向けには、システム全体でのSIL3認証取得をサポートする機能安全ソリューション「RX Functional Safety」 を提供しており、産業イーサネット通信に対しても、EtherCATの機能安全対応版ソフトウェア「FSoEアプリケーションソフトウェアキット」を提供している。今回、これに加えて、PROFINETの機能安全対応版ソフトウェアPROFIsafeアプリケーションソフトウェアの提供を開始した。ユーザは、機能安全に対応するRXマイコンとソフトウェアに加え、これらの機能安全版ネットワーク対応のソフトウェアをルネサスから入手可能になるため、早期に機器開発が可能。有償の商用版のほか、無償の評価版も用意されている。

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