モーターファン・イラストレーテッド(MFi) vol.186は、「後輪駆動のテクノロジー」特集

新しい時代の後輪駆動はスポーティだけではない。『モーターファン・イラストレーテッド vol.186』は「後輪駆動のテクノロジー」特集

“テクノロジーがわかると、 クルマはもっと面白い”をキーワードに、 図版、 写真、 透視図を使って自動車技術をわかりやすく解説する月刊誌「モーターファン・イラストレーテッド」(株式会社三栄 本社所在地:東京都新宿区、 代表取締役社長:伊藤秀伸)。 2022年3月15日(火)に『モーターファン・イラストレーテッド vol.186』を発売いたしました。

電気自動車は後輪駆動がメインストリームになる!?

かつて自動車の多くは後輪を駆動していましたが、 コスト、 設計、 効率などさまざまな理由から、 現在は前輪駆動車=F-FWDが主流となっています。 後輪駆動は、 一部の高級車やスポーティな車両に留まり、 新型への採用は年々減少傾向にありました。 ところが、 自動車業界に電動化の波が押し寄せ、 これまでのICE車におけるエンジン+トランスミッションが、 BEV(バッテリー電気自動車)ではモーター+バッテリーに置き換わることで、 パッケージの自由度が増加したことから、 再び後輪駆動が注目を浴びつつあります。 MFi最新号(vol.186)では、 あらためて後輪駆動のテクノロジーを考察しています。

なぜ日産は後輪駆動(RWD)を作り続けるのか

後輪駆動と言えば、 日産。 日産と言えば、 フェアレディZ。 ファン目線では発売が待ち望まれるフェアレディZですが、 なぜいまRWDのスポーツカーなのか、 ビジネスモデルとして果たして成功するのか、 という疑問は残ります。 そこでまず、 フェアレディZのチーフエンジニアである日産の田村宏志氏に、 いまの時代に問うRWDスポーツカーのビジネスモデルについてインタビューしました。 「これが私の最後のプロジェクト」という田村氏の想いを語っていただきました。

後輪駆動のメカニズムを解き明かす

後輪駆動(RWD)車はスポーティとよく言われますが、 実際にRWD車に乗ると運動性が高まったように感じます。 では、 「なぜそうドライバーは感じるのか」「そもそも後輪駆動とはなにか」「駆動軸が前と後ろではどのような影響があるのか」「前輪駆動と後輪駆動での旋回特性の違いは?」「後輪駆動車に求められるサスペンション設計とは?」「作動制限装置がもたらす車両挙動の違いは?」といった、 RWDにまつわるさまざまな疑問を、 神奈川工科大学特別客員教授・芝端康二氏に回答いただきました。

「脱スポーツ」の後輪駆動

内燃機関をパワートレーンとして使う自動車では、 いまやコンパクトカーからミドルサイズまで、 エンジン横置きのFWD/AWDモデルが主流を占めています。 しかし、 エンジンレスで車体設計の自由度が増加するBEVでは、 この常識がそのまま踏襲されるわけではなさそうです。 モーターやインバーター、 そしてバッテリーを車体角部に分散して搭載できるBEVは、 あえて前輪駆動を選択せず、 後輪駆動が主流となることも考えられます。 すでに後輪駆動を採用したBEVを参考に、 その可能性について考察しました。

「スポーツ」の後輪駆動

後輪駆動はスポーティではない!?とはいいながら、もちろんメインストリームはスポーツカーや大型車。こちらの手当てももちろん忘れておりません。昨年、 国内では冒頭の日産フェアレディZをはじめ、 トヨタGR86、 スバルBRZといったスポーツカーが一堂に発表されました。 これらエンジンを搭載した後輪駆動の代表であるスポーツカーもまた、 その特性を生かしてハンドリングプレジャーに磨きをかけたモデルばかりです。 スバルBRZとマツダ・ロードスターを例に、 F-RWD車メカニズムの特徴についてまとめました。

後輪駆動を美しく成立させるためのエンジニアリング

駆動と操舵が独立するということ。 つまり、 それが後輪駆動のメリットなのですが、 そのメリットを最大限に生かすためには、 当然ながら各要素において、 さまざまな知見や数値化されたデータをもとに、 設計や開発がなされています。 サスペンション、 タイヤ、 ギヤといった後輪駆動を支える技術について解説しています。

[モーターファンイラストレーテッド vol.186]
【図解特集】All About REAR WHEEL DRIVE 後輪駆動のテクノロジー

CONTENTS:
Introduction 後輪駆動の経済学 なぜ我々はRWDを作り続けるのか
Chapter 1 Basic 後輪駆動とはなにか
Chapter 2 「脱スポーツ」の後輪駆動
 [Introduction]エンジンレスで車体設計の自由度が増加
 [Case 1 HONDA]Honda e
 [Case 2 OVERSEAS RWD cars]Volkswagen/Hyundai/Rivian
Chapter 3 「スポーツ」の後輪駆動 
 [Case 1 SUBARU]BRZ
 [Case 2 MAZDA]ロードスター
Column なぜ、CVTなのか——ダイハツ・ハイゼット
Chapter 4 要素技術
 [Case 1 SUSPENSION]後輪駆動車のリヤサスペンション考察
 [Case 2 DAMPER]RWDのトラクション性能を引き出す
 [Case 3 TIRE]タイヤの使いかたに見る後輪駆動のメリット
 [Case 4 HYPOID GEAR]力の方向を90°曲げる歯車の「いま」
モーターファン・イラストレーテッド(MFi)vol.186
特集:「後輪駆動のテクノロジー」

発売日:2022年3月15日(火)
定価1760円 (本体価格1600円)
ISBN:978-4-7796-4577-8

※全国の書店、 コンビニエンスストア、 ネット書店にてお求めいただけます。

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