プジョー308(P5型)のサスペンションを眺めてみる

プジョー308が3世代目を迎え、P5型にスイッチした。プラットフォームは先代継続——と聞くと後ろ向きなイメージ。しかし試乗した印象は真逆の「塾生の極み」であった。

モーターファン・イラストレーテッド vol.188から一部転載、写真を追加

リヤサスペンション:トーションビームアクスル式

リヤサスペンションを右前側から眺めたところ。形式はトーションビームアクスル。ビーム部は丸パイプをU字断面につぶしたような形状で、表面に不思議な塗装がなされていたのが印象に残る。
リヤサスペンション右を後方から。ばねの外側にバンプストップラバーを配し、1Gでタッチするセッティング。
TBAのピボット部。トレーリングアームは板金箱型の溶接構造。
右側ピボット部を下から。ご覧のように、左右でハの字を描く軸配置。
ダンパーは少々の後傾配置とし、トップマウントはリヤホイールハウス内に前後方向のピボットを置くレイアウトで、全長が短くコンパクトな印象。

フロントサスペンション:マクファーソンストラット式

フロントサスペンション右を前下側から眺めたところ。アンチロールバーリンクが樹脂製であることがユニーク。
ロワーアームは板金打ち抜き構造でサブフレーム側にガセットを溶接する。ブッシュは前水平軸/後垂直軸。ボールジョイントは3点留めの別体部品。
フロントサスペンション左を後側から眺めたところ。FWD車の常道で、ステアリングは後ろ引き、タイロッドエンドはアルミ合金製で少々湾曲する形状。
ナックルはスチール製。タイロッドエンドのボールジョイント軸は上向き方向。
サブフレームはアルミ合金製で、近年の「マウント側頑強/アーム側軽量」の印象。手前に横たわるのはアンチロールバー。

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