ブリヂストンがタイ・ノンケー工場にグループ最大規模の太陽光発電パネルを設置。カーボンニュートラル化に向けた戦略投資を実行

ノンケー工場 太陽光発電パネル導入 式典の様子
ブリヂストンのタイ子会社Thai Bridgestone Co., Ltd.(タイ ブリヂストン カンパニー・リミテッド、以下TBSC)は、ノンケー工場(タイ、サラブリ県)の屋上部分にブリヂストングループでグローバル最大規模の太陽光発電パネルを設置したことを発表した。総発電能力は9.95MWpで、同工場のタイヤ生産に電力を供給する。

この太陽光発電パネルの設置により、今後15年間で97,500トンのCO2排出量削減が見込まれており、ブリヂストングループの環境中長期目標である「2030年にCO2排出量50%削減」、「2050年カーボンニュートラル化の実現」へ大きく前進することとなる。

ブリヂストンは、このプロジェクトを通じて企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Energyカーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」「Ecology持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」「Economyモビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしていく。

ブリヂストンは、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の下、カーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる、サステナビリティビジネスモデルの確立を進めている。さらに、2022年8月31日に発表した「2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」では、生産拠点のグリーン&スマート工場化の推進についてご説明し、再生可能エネルギー(電力)比率を2023年に50%以上、2030年までに100%達成することが掲げられている。

タイでは、トラック・バス用タイヤを生産するチョンブリ工場でも2021年に太陽光発電パネルが設置され、約1MWpの太陽光発電による電力供給が開始されている。今回の投資は、生産拠点のグリーン化に向けた戦略投資として、タイヤ生産拠点における再生可能エネルギーの導入をさらに強化し、2030年の目標達成に向けて大きく貢献すると共に、プレミアム商品を創る重要なグローバル生産拠点としてのタイのタイヤ生産工場の位置づけを強固にするものとなっている。なお、今回の太陽光発電パネル導入を祝い、2022年12月16日にタイにて式典が行われた。

■タイ・ノンケー工場の概要

所在地:タイ国サラブリ県
稼働開始年:1995年
敷地面積:660,000平方メートル(2022年11月時点)
生産品目:乗用車用および小型トラック用ラジアルタイヤ

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