IAVのマーク・ゼンス氏は、ハイブリッド・エレクトリック・ビークル(HEV)は当分必要であり、先進国のみがバッテリー・エレクトリック・ビークル(BEV)への移行を進めることに危険性があると述べる。状況によってはBEVはCO2排出量を増やす可能性も指摘する。
ベースとなる内燃エンジン(ICE)の改良が燃費効果をもたらし、全体の効率を上げると語る。同氏は、パワートレーンの多様性と効率の追求が重要で、欧州以外では全体のCO2排出削減にはHEVが有効だとする。
また、欧州の規制が厳しくない地域では、BEVの効率は高いものの全てを満たす解ではないとも語る。ICEと電動モーターが補完し合うパワートレーンが現実解であり、電池を含めたパワートレーン製造費用と航続距離の両方でもHEVが優位とする。