明電舎、最大20kgの可搬が可能な新型協働ロボットを販売開始

RocoMo-V最新機種
明電舎は、ファナック製の新型協働ロボット「FANUC Robot CRX-20iA/L」を搭載した無人搬送車 RocoMo-V(ロコモブイ、以下本製品)の開発を完了し、2023年6月より販売を開始したことを発表した。本製品は、2019年11月に販売を開始した協働ロボット搭載形無人搬送車RocoMo-Vの最新機種である。

今回、明電舎製の無人搬送車(AGV)に新たに搭載したのは、可搬質量20kgのファナック製協働ロボットだ。ロボットのラインアップ拡充に伴い、RocoMo-Vも新たな対応機種を開発し、新製品では最大20kgの可搬質量をカバーできるようになった。これにより、通常では作業者による搬送の制限がある領域も可能になった。

本製品は、搭載する協働ロボットの可搬質量が従来比で10kg増加しながらも、ベース台車となる全方位走行AGVの外形寸法を従来品と同等とすることで通路幅800mmの走行を可能にするとともに、車体安定性も確保された。

また、協働ロボットの動作時に、搬送物やハンドの形状あるいはロボットの動作速度に関係なく、人が近づいた際には接触がなくとも動きを一時停止させる機能を、オプションで用意されている。この機能により、人の近くで使用する際の安全性が従来よりも向上された。

日本では生産年齢人口が減少に転じ、労働力不足の深刻化が懸念されている。このような社会課題の解決を目指す本製品は、人の代わりとなり、人と同じスペースでの作業分担や搬送を行うことが想定されている。安全柵なしで人と一緒に作業ができる「協働ロボット」をはじめとして、無人化や省人化を実現するための製品は、今後の大幅な市場拡大が見込まれている。

運行方式ルートデータ方式
誘導方式マルチ誘導式
(磁気誘導、レーザ誘導、SLAM誘導)
駆動・操だ方式二輪速度差操だ輪方式 x2式
走行方向全方向
(前後進、横行、斜行、スピOKンターン)
許容積載質量64kg
(積載搬送物44kg、ロボット手首部可搬質量相当20Kg)
最高速度前後進60m/min 横行30m/min
停止精度±10mm(磁気誘導、レーザ誘導)
±50mm(SLAM誘導、条件有り)
登坂能力2%(連続5m)
路面条件段差2mm以下、溝幅10mm以下、
うねり5mm以下
充電方式自動充電
右側面:接触式(標準)
左側面:非接触式(オプション)
バッテリー鉛シールド型 24V 100Ah(標準)
急速充電選択(オプション) 鉛シールド型 24V 70Ah
安全装置バンパ、障害物センサ、警報装置
進行方向表示灯、非常停止ボタン、自己診断検出
ロボット動作時人検出機能(オプション)
通信機能2.4G帯Wi-Fi(AGV~外部)
2.4G帯、5G帯Wi-Fi(ロボット~外部)
Ethernet/IP(ロボット~AGV)
使用環境温度0~45°C
湿度20~80RH(結露なきこと)
車体寸法W704×H890×D1184mm
無人搬送車:仕様
協働ロボットファナック製
CRX-20iA/L
制御装置ファナック製
R-30iB Mini Plus
ロボット:仕様

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