車載バッテリーの寿命を延ばす秘訣、エキスパートが解説する[自動車業界60秒ブリーフィング]

バッテリーの充放電は活物質の中のイオンの出入りにより成り立ち、膨張収縮が起きる。これにより歪みが生じ、集電電極と活物質の剥離、クラックが進行する。電池の劣化は、活物質の膨張収縮や電解液の電気分解などにより引き起こされる。

劣化したバッテリーのセルごとの電圧や容量の偏りは、セルごとの温度差や製造時のばらつきなどが原因である。車載する際のハードルは温度と衝突安全性であり、適切な温度管理と衝突時の保護が必要である。

バッテリーの適温は50℃程度で、超低温や超高温ではイオンの動きが悪くなり、性能が低下する。テスラが使用する円筒型セルは、エネルギー密度の面では不利だが、冷却の効率やセル単体の負荷の軽減などのメリットがある。

原文はこちらから→電気のエキスパートに訊く|バッテリーのギモン解決!

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