豊田合成が安全運転の支援装置を開発するスタートアップ「Pyrenee社」に出資

豊田合成は、より安心・安全なモビリティ社会の実現に向け、ドライバーの安全運転支援装置を開発するPyrenee社に出資したことを発表した。

Pyrenee(ピレニー)社が開発する「Pyrenee Drive(ピレニードライブ)」は、交通事故原因の約70%を占める(警視庁調べ)ドライバーの「見落とし」を防ぎ、認知の部分で安全運転をアシストする後付け装置である。車のダッシュボードなどに装着して歩行者や車をAIで検知、その動きを予測し、衝突の危険があると判断した場合は、ドライバーに音声で通知することで事故低減に貢献する。特に車体の大きいトラックなどに有効と考えられている。

豊田合成は、エアバッグを軸に安心・安全という社会的価値の提供を通じた事業成長を目指している。交通事故発生時の被害の低減(パッシブ・セーフティ)だけでなく、「見落とし」などのヒューマンエラーに起因する事故の未然防止(プリベンティブ・セーフティ)を新たに組み合わせ、総合的なアプローチで交通事故を減らしていくため、2023年9月にPyrenee社に出資した。将来的には、従来から手掛けるセーフティシステム・内装製品との融合も視野に同社との協業を進めていく。

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