三菱重工業:産業用小型ディーゼルエンジンが累計生産台数300万台を達成

三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は、50年以上にわたり生産を続けている産業用小型ディーゼルエンジンについて、このほど累計生産台数300万台を達成した。

 MHIETは1967年、小型トラックなどに採用された小型ディーゼルエンジン「4DQ」の生産を相模原工場で開始した。2007年からは、インドでディーゼルエンジンの製造・販売を手掛けるMHIET子会社のMitsubishi Heavy Industries-VST Diesel Engines Pvt. Ltd.(MVDE)※1においても、農業機械や発電向けのモデルなどを生産しています。小型ディーゼルエンジンは、建設機械、フォークリフト、農業機械、発電用などの産業用途で納入されているもので、過酷な環境に耐える高い堅牢性が国内外で高い評価を受けている。

 幅広い出力レンジで多様な用途に対応可能な各種エンジンを生産するMHIETは近年、再生可能エネルギーの普及促進※2や分散型エネルギーリソース(DER: Distributed Energy Resources)を活用した安定的かつ効率的な電力システムの構築※3、純水素を燃料とした水素エンジンの開発※4などにも積極的に取り組んでいる。

※1 MVDEは現地の農業機械メーカVTTL社(V.S.T. Tillers Tractors Ltd.)と合弁で設立されたもので、 インド南部のカルナータカ州マイソール(Mysore)に本社・工場を構える。
https://www.mhi.com/group/mvde/
※2 「再生可能エネルギーとのトリプルハイブリッド自立給電システム」についてhttps://www.mhi.com/jp/group/mhiet/news/20190624.html
※3 経済産業省「令和3年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」について
https://www.mhi.com/jp/news/210623.html
※4 「純水素を燃料とした水素エンジンの燃焼試験」について
https://www.mhi.com/jp/news/210121.html

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