「R35GT-Rでユーロテイストを追求!?」技ありのパーツチョイスで独特なオーラを実現!

ドレスアップマシンとしてスキ無しの圧倒的完成度!

欧州車的なミレニアムジェイドに合わせてユーロブランドの逸品を厳選して装着

ついにファイナル・カウントダウン。25年8月に生産終了となることがアナウンスされているR35GT-R。2007年12月から始まった第三世代GT-Rは常に最強を目指して進化と改良を加えながら、実に18年もの長期間に渡るもの。R32からR34までの第二世代が3モデル合わせて13年間だったのだから、R35の長寿ぶりは驚くべきものということが分かる。

その歴史を締めくくる存在として、MY24&25に追加された特別仕様車プレミアムエディションTスペックに設定されたボディカラーが“ミレニアムジェイド”だ。

R34の最終モデルにも採用された特別なボディカラーの登場を知り、いち早く自身のマシンにオールペンを決行したのが、ここで紹介するR35オーナーの山口さん。おそらく世界最速で完成したミレニアムジェイドのR35は、海外での愛称ゴジラでいえば“T-spec ー1.0”と呼べる存在だ。

山口さんがR35を手に入れたのは8年前。圧倒的なパフォーマンスでサーキットや最高速などスピード系のカスタムを目指すオーナーが多い中、山口さんは個性的な国産カスタムベースとしてR35を選んだというのが興味深い。

「子育てが一段落して、再びクルマで遊びたいとカスタムを始めたのが12年前。最初はレクサスSCでウィークフェストに参加するなどしていましたが、SCベースのマシンが増えてきたので、より個性的なマシンを目指して選んだのがR35でした。当時、R35ドレスアップ系はエアロメーカーのデモカーくらいで、個人所有は少なかったんですよね」とのこと。

ベースのMY09は、元々パンデムのデモカーだった個体で、迫力のワイドボディキットが装着された状態で購入。購入後に車高調をエアサスに変更し、326パワーのホイールを装着したのが第1段。その後、ホイールをアメ鍛のROHANAに変更したのが第2段のカスタムとなった。

そして、第3段のカスタムが現在の仕様。「Tスペックが発表されるのをネット見て、すぐにやろうと決めました。ミレニアムジェイドは欧州車的なイメージなので、それに合わせて装着パーツもユーロ系で統一することにしました」と、山口さんは説明してくれた。

大胆なワークスフェンダーによってネオクラのイメージが強まったエクステリ。ワイド幅はフロントが片側50mm、リヤが片側90mmで、全幅は2mを軽く超える計算だ。

ミレニアムジェイドへのオールペンと合わせて、パンデムのダックテールスポイラーを追加。フロントフェンダーはMY22エンブレムの導入とダクトの同色化などでTスペックと同様の仕上がりとしている。

ショーで映えるローダウンスタイルとストリートでの使い勝手を両立すべく、サスペンションは購入時の車高調からボルドワールドのエアサスに変更。ホイールはドイツのシュミットエボリューションFSで、サイズは20インチでF:11.5Jマイナス40、R:12.5Jマイナス96だ。

“R”のロゴがアクセントのロールケージは、レイダースポーツ製をベースにフロントセクションを追加したムーンテックによるワンオフ品。ボディと同色のミレニアムジェイド塗装となっている。

コンソールなどの内装パネル類はシルバートリム入りの中期仕様に全て変更し、ステアリングはレナウンのバックスキン3スポークですっきりと纏めている。レカロ製フルバケットシートは、内装のイメージに合わせてレザー×ファブリックで表皮の張り替えを行なっている。

エンジンはブーストアップのファインチューン仕様で、アップラインのMY20ベースのECUにより600psを獲得。ミッションもNEKOの対策メニューと油圧アップが施される。今後はサージタンクやパイピングをブラック結晶塗装でまとめるなどドレスアップを計画中だ。

クロスフロータイプのインタークーラーとパイピング、インテークサクションやブローオフバルブなどの補機類は全てトラスト製で統一を図っている。グリル部の塗り分けもTスペックに合わせたメイクだ。

排気系はスロヴェニアのアクラポヴィッチ製エヴォリューションラインフルエキゾーストに、トラスト製ダウンパイプという構成。カーボンではなくチタンテールを選択したのも山口さんのこだわり。

「イベントではショーカーですが、あくまでもストリートカーとして不都合なく走れることも重視しています。だから、ロールケージを装着しても内装類は全て装着したまま…というのも拘った部分です」と語る。

もはや隙なしに思える山口さんのR35だが、まだまだ今後も進化を計画中。次なるターゲットはエンジンルームで、結晶塗装をアクセントとして魅せる仕様を構想中とのこと。果たしてどんな仕上がりとなるか楽しみでならない。

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●取材協力:MOONTECH 群馬県伊勢崎市境下武士1516−1 TEL:0270-61-7495

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