「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る

ストックボディ最速のレコードホルダー!

10年以上の時を経て、再び記録更新へ挑む!

2014年9月15日、閉鎖される直前というタイミングだった仙台ハイランドにて、7秒905という大記録を打ち立てたガレージザウルス製作の“釜石R”。GT-Rストックボディ最速となるこの記録は、2025年現在も破られていない。

記録樹立後、長年ガレージで眠っていたこのスーパーチューンドだが、実は2024年から復活に向けてのリメイク作業が行なわれていた。

今回のリメイクは、再び走れるように…という整備ではなく、記録更新に向けたアップデートという位置付け。戦闘力アップに向けて施されるメニューは多岐に渡るが、その中でも注目すべきは海外製アルミブロックの投入だ。

純正の鋳鉄製ブロックと比べて大幅な軽量化を実現しつつ、鍛造のアルミビレットを削り出して製作するため強度も純正以上。このブロックにHKSの2.8LキャパシティアップグレードキットやIN/EX:300度のハイカム、CPキャリロ製コンロッドを組み合わせて究極的な2.8L仕様を作り上げた。

タービンは、TD06-25G改ビレットブレード仕様をセット予定。この他、ギャレット系なども試しながら最終的なターボシステムを吟味していく予定となっている。目標出力はF-CON Vプロ制御で1150psだ。

画像は以前のタービンレイアウト。現在製作中のエンジンに比べると、タービンの位置が大きく異なる。前仕様の製作当時は、短く太いEXマニでレスポンス良く排気をタービンに送るのがベストと考えられていた。

しかし、各部の緻密な制御が可能となった現在では、EXマニ内部の容量を稼ぐために管長を伸ばし、安定した背圧を確保するのがトレンドなのだとか。タービンレイアウトの違いは、そんなチューニングの進化を反映したものと言える。

長年の競技使用で疲労が蓄積したボディもリフレッシュ。剛性アップを図りながら、強度に関係の無い部分はカットすることで、記録樹立時は1100kgだった車重を985kgまで落とし込んでいく予定だ。

復活の目標時期は2025年夏。「かつて仙台ハイランドで出した記録を、現在走れるコースで上回ってほしいね」とは製作者のザウルス林さん。2025年のドラッグシーンで注目すべきマシンは、新生釜石Rで間違いないだろう。

1 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の1枚めの画像

2 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の2枚めの画像

3 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の3枚めの画像

4 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の4枚めの画像

5 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の5枚めの画像

6 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の6枚めの画像

7 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の7枚めの画像

8 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の8枚めの画像

9 / 9

「「伝説の国内最速GT-Rが復活間近!」400mを7秒台で駆け抜けたBNR32が令和に蘇る」の9枚めの画像

●取材協力:ガレージザウルス 埼玉県狭山市入間川4-8-16 TEL:04-2968-9212

「令和のBNR32改はかくあるべし」800馬力をストレスフリーに楽しめる最先端チューニングを追う

「3.1Lまで排気量を高めたRB26DETTがヤバすぎる!」どこから踏んでも鬼トルクが湧き上がるBNR34の衝撃

【関連リンク】
ガレージザウルス
http://www.g-saurus.jp

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption