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今日は何の日?■本来のスカイラインらしさを追求したR34スカイライン

1998(平成10)年5月25日、日産自動車は10代目となるR34「スカイライン」を発売した。R34スカイラインは、GT志向で本来のスポーティさが薄らいだ先代R33の反省から、開発コンセプトを“意のままに走る楽しさ”として、あらゆる面でスカインらしさを取り戻すことが目標とされた。
1990年代に登場したR32&R33スカイライン
1990年初頭まで、日産は「シーマ」などのヒットモデルを投入して順調だったが、1991年のバブル崩壊によって販売が低迷し経営状況が悪化した。そのような中でも、日産ブランドの象徴的存在のスカイラインは、1980年代後半と1990年代前半にR32型、R33型を市場に投入した。
ダウンサイジングによって走りを追求した8代目(R32型)



1989年5月にデビューしたR32「スカイライン」は、4ドアハードトップセダンと2ドアクーペが設定され、いずれも先代R31より全長が短く、ワイド&ローのショートオーバーハングのスタイリングとなった。エンジンは、最高出力215ps/最大トルク27.0kgmを発揮する2.0L 直6 DOHCインタークーラーターボを筆頭に、2.0L 直6 DOHC、2.0L 直6 SOHC、1.8L 直4 SOHCと多彩なバリエーションを用意。ボディのダウンサイジングにより軽量化を実現し、新開発4輪マルチリンクサスペンションとの相乗効果もあり、他を圧倒する走りが魅力だった。
3ナンバーボディでGTカー要素を強めた9代目(R33型)


1993年8月にデビューしたR33「スカイライン」は、ボディを3ナンバーに拡大し余裕の車室空間を持ったGTカー色を強めた。先代同様4ドアセダンとクーペが用意され、やや丸みの帯びたスタイリングが特徴だった。
エンジンは、4気筒が廃止されてすべて6気筒に統一され、250ps/30.0kgmの2.5L 直6 DOHC インタークーラーターボ、同NA、2.0L 直6 SOHCエンジンの3機種が設定された。4輪マルチリンクサスペンションや一部グレードで採用されたスーパーHICAS(4WS)などが採用されたが、大きくて重いという不評が散見された。
“意のままに操る走りの楽しさ”を追求した10代目(R34)

1998年5月のこの日にデビューしたR34スカイラインの開発コンセプトは、“意のままに操る走りの楽しさ”だった。大きくなってGTカー要素を強めた先代R33型に対して、R34スカイラインには本来のスカイラインらしい走りを取り戻すことが求められたのだ。

ボディスタイルは、従来通り4ドアセダンと2ドアクーペで構成。ホイールベースを先代よりも55mm短縮して、各部の構造強化によって剛性を向上。スタイリングについては、鋭い目つきのヘッドライト一体型フロントグリル、シャープなサイドライン、丸型4灯式リアコンビランプなどによって、力強さと美しさを調和させた。インテリアも、スポーティかつ機能性に配慮したコクピット、シートはモノフォルムのスポーツシートが装備された。

パワートレーンは、直列6気筒の最高出力280ps/最大トルク35.0kgmを発揮する2.5L 直6 DOHC インタークーラーターボ(RB25DETT)、200ps/26.0kgmの同NA、155ps/19.0kgmの2.0L 直4 DOHCリーンバーン仕様の3種エンジンと、5速MTおよび4速AT”E-ATx”、マニュアルモード付4速AT“M-ATx”の組み合わせ。駆動方式は、FRとアテーサE-TSの4WDが用意された。


車両価格は、2.5L搭載車で239.5万~320.5万円(セダン)/247.0万~303.5万円(クーペ)。当時の大卒初任給は19.6万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約281万~376万円/290万~356万円に相当する。
R34スカイラインは発売1週間で5000台を超える受注を記録するなど順調に滑り出した。下記のGT-Rも追加され注目を集めたが、その後はRV人気に押されるなどして販売台数は次第に下降し始めた。
スカイラインの冠が付いた最後の「スカイラインGT-R」も登場

R34スカイライン登場の翌1999年1月、待望のBNR34「スカイラインGT-R」がデビューした。初代のハコスカGT-Rから数えて5代目のスカイラインGT-Rとなる。

BNR34スカイラインGT-Rは、ラジエターグリルやヘッドライトの形状を変更し、前後ブリスターフェンダーの装着、テールスポイラーの大型化、エアダムなど空力デバイスの追加など、また剛性も高められた。

エンジンはRB26DETTを踏襲したが、最大トルクは40.0kgm(←35.0kgm)まで向上。トランスミッションは、ゲトラグ社と共同開発した6速MT、駆動方式も4WDを踏襲。ブレーキはブレンボ製ベンチレーテッドディスクを標準装備するなど異次元の走りを極めた。

しかし、2002年に強化された排ガス規制に効率よく対応できず、BNR34スカイラインGT-Rは生産を終了。そして、2007年に登場したR35型GT-Rは、スカイラインの冠が取れて「日産GT-R」となった。BNR34型GT-Rが、最後のスカイラインGT-Rとなったのだ。
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R34スカイラインのデビュー翌1999年3月、日産は経営不振からルノーと提携しルノー傘下に収まった。さまざまな再生活動が実施される中で、スカイラインは2001年6月にV6エンジンを搭載した11代目V35型へとモデルチェンジ。V35スカイラインは海外ではインフィニティブランドで「G35」として販売された。結果的には、R34スカイラインが、直6エンジンを搭載した最後の国内専売スカイラインとなったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。





