より洗練された9速オートマチックトランスミッションを採用か

日産CEO、イヴァン・エスピノーサ氏が、CVT(無段変速機)は理想的ではなく、次期スカイラインには搭載しないことを示唆した。

日産 スカイライン次期型 ティザーイメージ

日産はオートマチックトランスミッションの一種であるCVT、無段変速機の分野で世界をリードしてきたメーカーの一つであり、グループ会社ジヤトコとともにこの技術を磨き、1990年代から本格的に普及させてきた。

日産 スカイライン次期型 予想CG

一方、これまで同社はCVTをめぐって数々の問題を抱えてきた。海外ではローグやセントラ、アルティマなど複数の車種でCVTの不具合が相次ぎ、2010年代後半から2020年代にかけて複数の集団訴訟に発展している。

エスピノーサ氏は、本社記者会見で、「CVTは小型車でも依然として有効です。Cセグメントまでの小型車には適したトランスミッションです。私たちはこの技術を大幅に改良してきました。」と語り、CVTは依然として重要な役割を担っていると述べた。

一方、「大型車両にはおそらく最適ではないと認識しており、それがEセグメントでは従来のトランスミッションを採用した理由です」と、CVTの限界も理解しているようだ。

それを踏まえ、同社は新たな一手を打っている。新型ムラーノとパスファインダーでは、CVTを、より洗練された9速オートマチックトランスミッションに置き換えている。この流れは、エクステラなどの今後のモデルにも継続される可能性が高いと思われる。

そして最も注目された発言は、次期スカイラインについてだ。同氏は、「スカイラインにCVTを搭載するつもりはありません。もしスポーティな手頃な価格の車を作りたいなら、スパイシーなセントラをつくるのではなく、シルビアをつくるでしょう。真の手頃な価格のスポーツカーです」と語った。

電動化が加速する中、モーター主体のパワートレインでは多段変速機そのものが不要になるケースも増えている。今後日産は、キックスやセントラといった日産の小型で手頃な価格帯の車両ではCVTを引き続き採用する一方、より大型のモデルやパフォーマンス重視のモデルでは、同社は異なる方向へと舵を切るという線引きをしていくとみられる。