モーター制御の進化によって発進加速や高速道路での追い越し性能、静粛性などもブラッシュアップなどに期待
ハンマーヘッド採用で“走りのワゴン”はどう進化するのか
SUV人気が続く現在でも、低重心ならではの走りと優れた積載性を両立するステーションワゴンには根強いファンが存在する。その代表格がトヨタ「カローラツーリング」である。

現行型は2019年の登場から間もなく7年を迎え、フルモデルチェンジへの期待が高まりつつある。トヨタから正式な発表はないものの、近年の新型車を見る限り、次期カローラツーリングはデザインからパワートレインまで大きく進化する可能性が高い。
まず注目したいのはエクステリアである。プリウスやクラウン、C-HRなどに採用されたハンマーヘッドデザインが導入されれば、カローラツーリングの印象は一変するだろう。薄型ヘッドライトやワイド感を強調したフロントマスクに加え、低く構えたノーズを組み合わせることで、ワゴンらしい実用性を保ちながら、よりスポーティなスタイリングへ進化すると考えられる。

今回制作した予想CGも、そうした方向性をイメージしたものだ。最新世代のハンマーヘッドフェイスを採用しながら、低重心なワゴンシルエットを維持。張り出したフェンダーやブラックルーフを組み合わせることで、従来以上にスポーツワゴンらしい存在感を表現している。
期待されるのはデザインだけではない。
トヨタはハイブリッド技術を進化させ続けており、次期型にも最新世代システムが採用される可能性が高い。燃費性能の向上はもちろん、モーター制御の進化によって発進加速や高速道路での追い越し性能、静粛性などもブラッシュアップされることが期待される。アクセル操作に対するレスポンスまで磨かれれば、「走る楽しさ」を重視するワゴンとしての商品力はさらに高まるはずだ。日本仕様では、ハイブリッド中心のラインアップへ再編される可能性もある。
インテリアも最新世代へ進化するとみられる。大型ディスプレイやフルデジタルメーターを採用し、ソフトウェアアップデートにも対応することで、購入後も機能を進化させられるコネクテッドカーへ発展する可能性がある。さらに最新世代のToyota Safety Senseが採用されれば、高速道路での運転支援や予防安全性能も一段と向上するだろう。
ワゴンとしての実用性も重要なポイントだ。荷室容量だけでなく、開口部や床面形状、後席格納時の使い勝手などが見直されれば、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンでさらに活躍できるモデルになるはずである。
一方で気になるのは価格だ。装備や安全性能の充実に伴って価格上昇は避けられない可能性があるものの、カローラブランドらしい手の届きやすさをどこまで維持できるかが商品力を左右するだろう。
近年はSUV人気が続いているとはいえ、ワゴンならではの低重心な走りや積載性を評価するユーザーは決して少なくない。だからこそ、次期カローラツーリングには単なるモデルチェンジではなく、「走りが楽しいスポーツワゴン」としての魅力をさらに高める進化を期待したい。
正式発表まではまだ時間がありそうだが、トヨタを代表するステーションワゴンがどのような姿へ生まれ変わるのか、今後の動向に注目である。



