将来的な電動化への対応を視野に入れた設計となる可能性も

ホンダは次期「リッジライン」のティザー画像を公開した。

まだ詳細なスペックは明らかにされていないものの、公開されたシルエットからは従来モデルとは異なる方向性が見えてくる。リッジラインはSUVのような快適性と高い実用性を両立したピックアップとして独自のポジションを築いてきたが、新型では「本格派ピックアップ」としての存在感をさらに高めようとしているようだ。

ホンダ リッジライン次期型 ティザーイメージ

ティザー画像を見ると、フロントマスクは従来よりも角張った造形となり、水平基調のボンネットや立ち気味のフロントウインドウを採用。全体のシルエットもスクエアな印象が強まり、タフなピックアップらしいプロポーションへと進化している。ホンダ自身も新型について「より堅牢なデザイン」を採用すると説明しており、これまで以上に力強さを前面へ押し出すモデルとなりそうだ。

デザインは米国・カリフォルニア州のデザインスタジオが担当し、開発はオハイオ州、生産はアラバマ州で行われる予定である。北米で企画から生産までを完結させることで、現地ユーザーのニーズをより色濃く反映したモデルになると考えられる。

ホンダ リッジライン次期型 予想CG

モノコック構造は継続の可能性が高い

現時点でホンダはプラットフォームやパワートレインを公表していない。一部ではラダーフレーム化を期待する声もあるが、その可能性は高くないとみられる。

リッジラインは2005年の初代から一貫してモノコック構造を採用し、一般的なピックアップとは異なる乗り心地や扱いやすさを重視してきたモデルである。その設計思想を踏まえれば、新型でも基本構造は継承しながら、エクステリアを大幅刷新することで、本格派らしいイメージを強める戦略を採る可能性が高い。今回公開されたティザー画像も、その方向性を示しているように見える。

「見た目」の進化が新たな武器になる

興味深いのは、今回の発表でホンダがリッジライン最大の特徴ともいえる実用装備についてほとんど触れていない点である。

荷台下収納や横開きにも対応するデュアルアクションテールゲートなど、歴代モデルで高い評価を受けてきた機能ではなく、「堅牢さ」や「タフなデザイン」を前面に打ち出している。近年の北米では、ピックアップに積載性だけでなく存在感やデザイン性を求めるユーザーが増えており、新型リッジラインも従来の使い勝手を維持しながら、より力強いスタイリングを手に入れることで新たなユーザー層の獲得を狙っていると考えられる。

日本導入はあるのか

現時点でホンダは日本市場への導入について何も発表していない。リッジラインは北米市場を主戦場とするモデルであり、日本導入のハードルは決して低くない。

しかし、近年はトヨタ「ハイラックス」や三菱「トライトン」などへの関心も高まっており、リッジラインの国内投入を期待する声があるのも事実である。また、パワートレインは未公表ながら、ホンダの電動化戦略を踏まえれば、将来的なハイブリッド化や電動化への対応を視野に入れた設計となる可能性も十分考えられる。

ホンダは今後2年以内の正式発表を予告している。最終的にどのようなデザインへ仕上がるのかはもちろん、プラットフォームやパワートレインの詳細も含め、次なる情報に注目したい。