「北海道最速のJB23型ジムニーが筑波を駆ける!」1分7秒台を目指して本格アタック開始

150馬力&公認ワイドボディで戦闘力十分!

アタッカーは十勝レコードホルダーを起用する万全の体制

JB43型シエラ譲りの公認ワイド仕様に仕上げられたこのJB23は、十勝スピードウェイジュニアコースで58秒345という記録を持つ北海道最速のジムニー。その実力の高さを証明すべく、Attack筑波2023のジムニーSLクラスに参戦を果たした。

左:佐藤さん/右:尾川さん

マシンオーナーの佐藤さんは、十勝スピードウェイのオフィシャルカメラマン。遊び用に所有していたJA11からの乗り替えで手に入れたこの1型JB23でジムニー+サーキットの楽しさを知り、5年前からジムニーの走行会も企画しているという。

そして今回、アタッカーとしてステアリングを託されたのが釧路市のメンテナンスガレージイエローの代表で、十勝のレコードホルダー(NDロードスター他)である尾川さんだ。

このジムニーの注目ポイントは、ボンネットの下に収まるパワーユニットだ。筑波NA最速シビック(GNR★RISEUP★APJ EK9)のオーナーが所有していた、耐久仕様のカプチーノから移植したF6Aツインカムなのである。

チューニングの内容は、モンスタースポーツの鍛造ピストンとH断面コンロッドで強化を図り、タービンはIHIのRHF4を組み合わせた150ps仕様。エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロ、ブースト制御はEVC5で行っている。

冷却系はラジエターがカプチーノ純正をトリプルフロー加工したスペシャル品。グリル内に設置された大型のインタークーラーは、ARCのシルビア用とのことだ。

足回りはレインボーオートのビルシュタインにトライフォースのフレックスアームの組み合わせ。フロントにJ2ホーシングを使用して完全なFR化を図っている。駆動系はJB23後期5速で、ファイナルギヤは4.09の設定だ。

走行直前までウォーマーに包まれていたホイール&タイヤは、ボルクレーシングTE37X(FR7.0J×16)にアドバンA052(FR205/55R16)の組み合わせ。フロントに30mm、リヤに25mmのスペーサーをそれぞれ追加している。

室内はシングルシート仕様で、助手席部には消火器とオイルキャッチタンクを設置。ダッシュボードやドア内張りなど内装類を後期仕様にしているのが、さりげない拘りとなっている。

今回はブースト設定以外はほぼ茂原仕様のセッティングのままだったが、トップ勢に迫る1分12秒832を記録して実力の高さを証明。

「クリアの取り方も含めて、まだまだ詰められる部分は多い」という尾川さんのコメントに加え、今後はタービン変更も検討中というからまだまだ伸びしろは十分。計算上は1分7秒台も可能というから期待したい。

REPORT:川崎英俊/PHOTO:金子信俊&川崎秀俊
●取材イベント:Attack筑波2023

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